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働き方改革後の変化、1位「仕事の負担が増えた」 係長、主任クラスで深刻

有休取得や定時退社などの制度があっても利用しづらいと感じている人が多いようだ

有休取得や定時退社などの制度があっても利用しづらいと感じている人が多いようだ

マイナビは10月22日、「働き方改革」に関する調査結果を発表した。調査は9月にネット上で実施し、入社3年目以上の正社員800人から回答を得た。

「勤め先で実施している働き方改革関連の取り組み」を聞いたところ、最多は「有給休暇取得の推進」(65.4%)、2番目に「時間外労働/残業の制限」(48.9%)が並び、長時間労働に重点を置いている企業が多いことがわかった。

利用しづらい制度ランキング 1位「有休取得」、2位「定時上がり」

対照的に導入が進んでいないワースト3は「サテライトオフィスの設置」(5.3%)、「副業・兼業の許可」(8.5%)、「在宅勤務・テレワークの導入」(13.5%)だった。コストのかかるオフィス整備や、業種によっては難しい在宅勤務などがネックになるようだ。

「導入して良かったと思われている制度」については、1位が「有給休暇取得の推進」(68.1%)という結果に。また、このほかに過半数が好印象を持っているのは、「フレックスタイム制の導入/見直し」(57.6%)、「在宅勤務・テレワークの導入」(52.8%)、「時間外労働/残業の制限」(51.4%)だった。

一方、「利用しづらいと感じる制度や遠慮してしまう行動」を聞くと、「有給休暇の取得」(28.9%)が最多で、次いで「残業せず定時で上がること」(28%)。現場では、

「『長時間働くことを良し』とする考えを捨てる、そもそもの意識改革が必要だと感じる」(男性30代、係長クラス)

など「帰りたくても帰れない」と感じている人が多いことがうかがえる。

また、働き方改革によって、3人に1人が「労働時間が減った」(33.2%)と回答。一方、大多数は「労働時間は変わらない」(58.5%)と実感が薄いようで、逆に「増えた」(8.7%)と答える人までいた。

働き方改革で得するのは課長以上だけ? 「プライベートが充実」「睡眠不足が解消」

「働き方改革以降にあった変化」のトップ3は「仕事の負担が増えた」(24.6%)、「プライベートが充実した」(23.1%)、「収入が減った」(19.7%)だった。

否定的な意見として、「仕事の負担が増えた」(24.6%)、「収入が減った」(19.7%)と感じている人がそれぞれ2割近くいる一方、「プライベートが充実した」(23.1%)と回答する人もいて、反応は大きく2つに分かれていた。

職位別にみると、課長以上の管理職は「プライベートが充実した」(37.5%)、「仕事の効率が上がった」(22.1%)、「健康的な生活になった/睡眠不足が解消された」(21.2%)と、働き方改革のうまみを実感していたのに対し、係長や主任などのリーダークラスでは、3割以上が「仕事の負担が増えた」(33.5%)と答えた。

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