印刷会社で働く20代男性は、繁忙期のタイミングで入社したため連日残業をしていた。それでも社長の人当たりは良く「いい会社だ」と思ったのだが、給与明細を見て不信感を抱いた。明らかに残業時間が短かくなっていたからだ。
「月に唯一の休日だった日曜日に2度も出勤したのに、休日出勤の扱いになっていなかったんです。おかしいと思って先輩方に聞いたところ『会社が認めたものでないと残業扱いにはならない 』『休日出勤は給料が出ない』と言われました」
男性は「自分がブラック企業に入社してしまったことに気がつきました」と嘆く。
専門職の50代女性は、過去に受けた面接で「ここは危ない」と見抜き、入社を見送ったことがある。中でもドン引きしたエピソードとして、
「『うちはみんな仕事熱心なので、無償で残業してます』と言った会社がありました……。入社しなくてよかったです」
と寄せている。
会社がわざと滞納した税金を「お前が払え」と押し付けられる
20代女性は元勤務先で、週に5~6日は約13時間にわたってワンオペで業務をしていたと明かす。上司とはたまに顔を合わせる程度だが、女性によれば「全く仕事をしない人」で喫煙所と職場を往復するだけだった。
勤務先は社会保険の加入義務がなかったため、保険料は女性が自分で支払っていた。税金や社会保険料を払うと手元に10万円も残らなかった。ボーナスの支給もなかったという。職場では上司からのパワハラが激しく、辞意を伝えると、
「お前は身勝手で会社のことを考えられないやつだ」
「これだけ世話してやっているのに感謝すらできないのか」
など、罵倒される始末。精神的に限界を迎えたため、どうにか退職。これで地獄の日々から解放されたかと思いきや、女性に追い討ちをかける出来事が起こった。
「退職後に『お前が払え』と言って、延滞金が上乗せされた市県民税の納税書が自宅に届けられたんです。会社側の引き継ぎミスで滞納されていたにも関わらず、私に押し付けるなんて……」
驚いた女性は自治体に問い合わせると、「会社側の支払い義務なので、あなたが払う必要はない」と言われて安心したと胸中を吐露した。
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