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「働きがいなんて考えたこともない」管理職は意外と多い!? 働きがいを育む7つのポイントを解説

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人生100年と言われ、長く働く時代においては、働きがいを感じることが大切です。管理職の皆さんは、具体的な働きがいのエピソードが思い浮かぶでしょうか。また、皆さんの部下に働きがいを語ってもらうことはできるでしょうか。今回は、管理職自身も部下も働きがいを感じられるようになるために大切な7つのポイントをご紹介します。(文:働きがい創造研究所社長 田岡英明)

私が担当する管理職研修の冒頭で、「皆さんの、最近の働きがいエピソードを共有してください」といった投げかけを行うことがあります。すると会場の皆さんからは、

「お客様から感謝の言葉をもらった時」
「自身のミッションを達成できた時」
「部下の成長を実感できた時」

といった声が上がります。

しかし、半数近くの方が、

「最近、働きがいなんて考えたこともなかったし、感じたこともない……」

といった言葉や反応を見せます。仕事に追われている管理職の悲哀がそこにはあります。

ワークエンゲージメントスコアが低い日本の現状

働きがいを計る指標としてワークエンゲージメントスコアがあります。スコアの高い人は、自身の仕事に誇りややりがいを感じ、働きがいの高い状態であると言われます。ワークエンゲージメントには様々な調査方法が存在しますが、厚生労働省も取り上げているものに、オランダのユトレヒト大学が提唱する「ユトレヒト・ワーク・エンゲージメント尺度(Utrecht Work Engagement Scale、略称UWES)」があります。

この考え方を活用して(独)労働政策研究・研修機構は2019年に「人手不足等をめぐる現状と働き方等に関する調査」を実施しました。その中で「仕事をしていると、活力がみなぎるように感じる」(活力)、「仕事に熱心に取り組んでいる」(熱意)、「仕事をしていると、つい夢中になってしまう」(没頭)について質問を行い、各項目を6点満点でスコア化しています。

その結果、日本の正社員のスコアは平均が3.42点で、内訳は「熱意」が3.92点と最も高く、次いで「没頭」が3.55点、「活力」が2.78点でした。他の国のスコアと比べると相対的に低く、日本人の控えめな国民性が影響していると指摘されています。

ワークエンゲージメントを上げる”働きがい心理学”

ワークエンゲージメントを上げるためには、私がお伝えしている”働きがい心理学”が役に立ちます。その中で、以下の7つのポイントを意識していくことの大切さを伝えています。

(1)現在の仕事がもたらす社会への好影響を感じていきましょう。私たちの仕事は、必ず誰かの感情に好影響を与えています。その感情は必ず周りの方に伝播し、感情の連鎖が広がっていきます。

(2)現在の仕事に、明確な意義や目的を感じていきましょう。自分自身が、仕事で成し遂げていきたい事への使命感を持つことが大切です。

(3)自身の大切にしていることを仕事で感じていきましょう。自身の大切にしていることは「価値観」と言われます。これを感じられることは、私たちに喜びや幸せをもたらしていきます。

(4)目の前の仕事をやり遂げられると自身で思えるように、日々能力を磨いていきましょう。できることが増えれば増えるほど、自分の可能性が広がり仕事は楽しくなっていきます。

(5)チャレンジブルな目標に向かって、具体的な行動をしていきましょう。目標から逆算し、目の前の仕事に集中した行動が、結果をもたらしていきます。

(6)職場環境における行動の結果を振り返り、成長に繋げていきましょう。目の前で起こる全ての事象を学びにし、人生や仕事に活かしていくことが大切です。

(7)良好な人間関係を築き、気づきやフィードバックが得られる状態を作っていきましょう。無駄な人間関係はありません。そこからの学びを人生に活かしていくことが大切です。

以上が働きがいを感じるために大切な7つのポイントです。これらを参考にして管理職も部下も一人ひとりが意識と行動を変えていくことでワークエンゲージメントを上げ、組織としても高い成果に結びつけていきましょう。

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