「DXに関わりたくない中堅社員」は本当に老害なのか? | NEXT DX LEADER

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この動画で学べること

  • DXに「関わりたくない」と答える中堅社員が多いことが分かる。
  • DXへの関わりを避けたがる中堅社員に対する経営者の不満が分かる。
  • (関連記事で)中堅社員がDXへの関わりを避けたがる理由が分かる。

こんな人におすすめ!

  • DXリーダーに中堅社員を任命しようとしても、なぜか断られてしまう社長。
  • DXリーダーに任命されたけど、うまくいきそうな気がしない中堅社員。
  • DXリーダーが仕事をしやすい環境づくりをサポートしてあげたい幹部社員。

夏野剛氏「鉄砲の時代に刀で戦う侍は早く辞めて」

DXを学びたい男性
この動画ではどんなことが学べるの?
DXに詳しいロボット
ネットテレビの「ABEMA Prime」で、日本企業の喫緊の課題であるDXに「関わりたくない」と答えた人が大企業の40代の38%もいた、という調査結果が紹介されていたよ(IGS株式会社、2021年9月発表)。

これに対し、上場企業の経営者でもある夏野剛氏が、こう言っているーー。勝負のための道具であるコンピュータが苦手だという人は、もう戦うことができないんだから、正直言って「早く辞めてください」とね。

DXに消極的ということは「鉄砲で戦っている時代なのに、いまだに刀で戦っている侍みたいな話」。いずれ滅びる人を雇い続けることは「その人の下にいる(部下の)若い人の方がかわいそう」と言っているよ。
DXを学びたい男性
コンピュータが苦手とか言っても、たとえばBI(Business Intelligence)ツールとか、以前と比べたら格段に使いやすくなってる面もあるよね。
DXに詳しいロボット
そうそう。番組でも「もうちょっと進めば、素人でも楽にデータを引き出せるようになるのでは?」と発言したケンドーコバヤシさんに、夏野さんは「すでに導入されているにもかかわらず、見るのは部下に任せっきりな人がいる」と指摘し、部下に報告させるのではなく自分で見にいけ、と批判していたよ。

立ちはだかるデジタル以前の「トップマネジメントの問題」

DXを学びたい男性
せっかくDXでBIツールを導入しても、管理職自身が操作して、当事者意識を持った活用をしなければ、無駄になってしまうよね。
DXに詳しいロボット
うん。ただ「DXに関わりたくない」というのはプロジェクトを回すことでもあるので、デジタルツールの操作とは違うレベルの仕事ともいえる。そして、それに関わるのがなぜ嫌なのかといえば、デジタル嫌いとは別の理由かもしれない。
DXを学びたい男性
それはどういうこと?
DXに詳しいロボット
例えば、作家の沢渡あまねさんは、「DXに関わりたくない40代の気持ちが分かる~そして蘇る「あの原体験」」というコラムをnoteに投稿している。いざ改革や変革を進めようとすると、現場の社員から抵抗にあったり、ときには部門長や役員も抵抗したり、非協力的な人もいるので、理不尽な思いをするのは、関わる前から想定できるという。

原因はもう明らかで、「トップのオーダーがまるで各部門や現場に落ちていない」「そもそも、トップがDXで何をしたいかイメージが描けていない。そのイメージを描くところから推進者に雑にマル投げされる」ところにある。
DXを学びたい男性
それって、DXというより、日本企業のマネジメントやガバナンスのあるあるだ……。
DXに詳しいロボット
さらには「トップも一緒に考えてくれるならまだしも、「俺にDXのイメージを描かさせるのがお前たちの仕事だ!」みたいな態度でふんぞり返る(控えめに言って、めんどくさい)」という。もしこの通りのことが起こるなら、確かに関わりたくない。

一方で、大きな組織を変えていこうとすれば、そのくらいの摩擦は覚悟すべきなのかもしれないけどね。DXを推進するリーダーは、このあたりがボトルネックになると、あらかじめ想定して進め方を考える必要がありそうだ。

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考察記事執筆:NDX編集部

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