さらなる証拠を抑えるため、女性は慎重に行動した。
「気づいていないふりをして2か月ほど一緒に生活する中で証拠を集め、ある程度集まったところで離婚を申し出て慰謝料を請求しました」
平静さを装い過ごした女性の2か月間は察するに余りある。
「しばらくは慰謝料請求に対して逆上され、謝ってもらえない状態が続きましたが、最終的には相手女性と合わせて400万円で納得させ、謝罪してもらいました」
一悶着あったものの女性の希望通りに事が運んだようだ。離婚後、元夫は慰謝料を支払い、養育費にも滞りがないそう。
「子どもに親の不仲な様子を見せないためにと、恨む気持ちを隠して何事もなかったかのように、面会時には家族3人で仲良く過ごしています」
慰謝料や養育費を払っているからと言って、元夫の裏切りを許すことは簡単ではないのだろう。しかし女性は前向きに、こう書いていた。
「離婚して、毎日の心の疲れが少なくなり、これまで自分がいかに彼の態度に萎縮して、気を遣っていたかがよくわかりました。ひとり親となって、大変なこともありますが、子どもがいてくれることで毎日負けずに楽しく過ごせています。子どもには、その恩返しができるよう、絶対に幸せな人生を歩んでもらえるように、全力で毎日を頑張るつもりです」
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