東京オリンピック開催まであとわずか。直近では、IOCのバッハ会長も来日し、いよいよオリンピックの開催が目の前まで来た。オリンピック選手村には各国代表選手も集まり、開催に向けて弾みがついている。
一方で、地方自治体ではコロナウイルスに対するワクチンが不足しており、接種が進んでいない状態だ。そのため、開催直前になっても開催中止の声が止まない。
神奈川県の50代女性は、「世界的にも国内でも、コロナが感染拡大しているのに、外国から人を集めるなんて論外だと思います」と開催中止を求めた。(文:中島雄太)
「オリンピックよりも先にやるべきことがある」
女性が開催中止を求める理由は、他にもある。「コロナ禍で苦しんでいる日本人も多いのに、オリンピックより先にやらなくてはいけないことがあるはず」とワクチン接種が進まないことへの憤りを募らせた。
さらに女性は、「無観客のオリンピックなんて、一体誰のためなんでしょうか」と、国民の声が届かず、開催に向けて突き進む政権に対しても不満をこぼした。
東京都の40代女性も、開催中止を求めている。「幼い子や学生、飲食業界の方々など、様々な人が政府や都の方針に従って我慢を強いられています」と国民に多くのストレスがかかっていることを指摘した。もし五輪で感染拡大が起きれば「東京、はたまた日本中が大変な事態に陥ると予測します」と書いている。
女性は感染者が一向に減らないことにも大きな不安を抱えている。「子ども達の明るい未来のために、日本国民のために、オリンピックは開催すべきではないと強く反対します」と続けた。
「なぜオリンピックだけが特別なのかわからない」
徳島県の50代女性は、飲食店を経営している視点からコメントを寄せる。
「ため息とやりくりに頭を抱えている毎日で、オリンピックが希望の光なんてなる訳がない。アスリートの方々には頑張って欲しいと思うけど、国民はそれだけの心の余裕はもう完全に消えている」
と憤りを募らせる。女性はワクチン不足への不安も強く感じており、政府に大きな不満を抱えている。
「やるなら無観客か、空港で陽性が出たらその場で本人・濃厚接触者も本国へ返し、入国はさせないくらいの強い姿勢でやらないと。曖昧な選手や関係者も続々と入国したなら、日本は終わってしまう」
埼玉県の40代女性は、「感染が収まるどころか増加していて、ワクチン接種も滞っている」という前提を語りながら、「なぜオリンピックだけが特別なのか分からない」と怒りを露わにした。
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