多様性ウェルカムすぎる神社を発見 「キリスト教、仏教、イスラム教、新興宗教でもなんでもよい。祈りましょう」と呼びかけ | キャリコネニュース - Page 2
おかげさまで6周年 メルマガ読者数
65万人以上!

多様性ウェルカムすぎる神社を発見 「キリスト教、仏教、イスラム教、新興宗教でもなんでもよい。祈りましょう」と呼びかけ

その神社とは、岡山県倉敷市にある日本第一熊野神社。伝承では、修験道の祖・役小角が701年に紀州熊野本宮を遷座して開いたされる。由緒正しい神社で、中世には修験道の聖地として栄えたとされる。現在でも隣接する五流尊瀧院と共に神仏習合の名残が強い。境内には三重塔もあり、いかにも聖地、パワースポットという厳かな雰囲気がある。

さて、そんな厳かな境内だが、ちょっと毛色が違う場所がある。それは「御守り売り場」だ。

ちょっとした小屋っぽい造りの建物で、中に入るとずらっと「御守り」が並んでいる。これが、神社の名物「からだ御守」。なんと57種類もあるそうで、その一覧がこれだ。

写真:筆者

肩こりや腰痛はもちろん、肝臓、糖尿病、シナプスなんていうのまである。病気のことを話すとき「○○が悪い」というような場所の御守りが、ほとんど揃っているのではないか。

数の多さだけでなく、割引サービスもある。壁に貼られた説明によれば「80歳以上」「車椅子の方」「小中学生 自分の小遣いで購入する方」はすべて半額になる大盤振る舞い。いや、57種類もの健康御守りを作るなんて、儲けるためのアイデアかと邪推したのだが、本気で悪いところを治して欲しいという優しさを感じる。

神社で御守りを頂くところというと、たいていは巫女さんなり神社の人がいるもの。でも、この神社はまったくの無人。入口に置かれたトレーで必要な御守りを取って、お金は出口のところにある集金ボックスへ。現金以外にPayPayでの支払いも可能だ。コロナ禍で非接触型のサービスはあちこちで見かけるようになっているが、この神社はまさに最先端。

さらに、この神社。他の宗教の人もウエルカムを公言しているのがすごい。壁には、こんな「宮司の考え」が貼られていた。

信仰は神社だけが対象ではない。
キリスト教でも仏教でもイスラム教でも
新興宗教でも太陽、月、山でもなんでもよい
祈りましょう。
当神社は、すべての人を受け入れます。

宮司がこのスタンスなら、どんな人にでも神の御利益がありそうだ。どっか身体に異変を感じたら、まずこの神社に行こう。ちなみに境内では、神社の職員が書いたラノベの宣伝もあった。ほんと、色々フリーダムな神社だな。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

アーカイブ