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テレワークは新入社員には悪影響? 「成長スピードの鈍化」を感じる上司も

「成長スピードの鈍化」を感じる上司も

「成長スピードの鈍化」を感じる上司も

2020年新卒入社の人は、入社式・歓迎会・研修はオンライン、本配属されても基本はテレワーク、という人も多かったのではないでしょうか。そんな2020卒の新卒社員たちから、キャリアコンサルタントの私にこんな相談が寄せられています。

「質問や相談がしにくく、仕事でわからないことだらけ」
「人に惹かれて入社したのに、上司や先輩に全然会えていない」
「職場での人間関係が作れない」
「仕事で成長している気が全くしない」
「何をしていいのかわからない」
「どんな人かわからないので、文章でのフィードバックがキツイ」

すべてテレワーク勤務により生じた問題に対しての相談でした。テレワークは、ある程度業務経験を積んで自走できる社会人にとっては比較的評判の良いようですが多いですが、新卒にとっては、状況はかなり違うように思えます。(文:キャリアコンサルタント 坂元俊介)

上司や先輩の働き方が見えないために「仕事の基準」が醸成されない

新入社員として働く人からは、テレワークだと上司とのコミュニケーションが取りにくい、という相談がよく寄せられます。

テレワークで指示がないと、右も左もわからない新人は放置されることになります。「何をしていいかわからなかった」とそのまま1日を終えるというケースも発生していました。

新入社員は上司や先輩との関係性の構築ができていません。いきなりテレワークだと、新人は自分からどうコミュニケーションをとっていいかわからず、仕事で質問や相談をしたい時でも気軽に聞けないといった弊害を生んでいます。

“どんな人”かがわからない中で、メールやチャットにより指示やフィードバックにかなりのキツさを感じた新入社員もいます。

また、本来仕事を教えてくれるはずの上司や先輩とコミュニケーションが取りにくいため、本来であればOJTで覚えていく仕事も中々身に着けられないという問題も。上司という立場の人の中には、新入社員の成長スピードが例年より鈍化しているいと感じる人もいるようです。

この状態が続くと、”仕事の基準”の形成に悪影響が出てきます。新入社員は「仕事の基準=スタンス」を醸成していく時期。”仕事”がどういうものなのか、どこまでやりきるものなのか、どれぐらい頑張るものなのか、どういう価値を出すものなのか……。

本来、この基準は上司や先輩の働きぶりを見て形成されていきますが、テレワークにより個人で仕事をしていると、”自分の基準”になってしまいます。元々基準値が高い人は高く、低い人は低い。仕事の基準が、学生時代のその人のまま作られてしまいます。

テレワークでも成長するためには”主体性”が欠かせない

では、新型コロナウィルスの影響でテレワークが継続される中、新入社員はどのようにしていけばいいのでしょうか。「難しいとは思いますが」と前置きして、相談者には「主体的に動いて欲しい」と伝えています。例えば、

“主体的に”上司や先輩にコミュニケーションをとっていく。
“主体的に”仕事に手を挙げてやってみる。
“主体的に”仕事の情報を取りにいってみる。

など。主体的に動くことで、テレワークだからこそ自分が望む成長を得ることが出来るチャンスもあるでしょう。

また上司や先輩という立場の方は、新入社員の不安ややり辛さを感じ取った上で、コミュニケーションに配慮しつつ、指示、指導を行ってみてください。そうすることで今までと同じような風土の醸成や、新入社員の成果の引き上げが図れるようになると思います。

著者近影

著者近影

【坂元 俊介】株式会社STORY CAREER代表取締役/キャリアコンサルタント・採用人事コンサルタント

同志社大学経済学部卒。新卒でリクルートHRMK(現リクルートジョブズ)入社。中途・新卒領域における求人広告媒体の営業に従事、その後、営業として3つの新メディアの立ち上げを行う。リーダーや大手担当を経験。Webベンチャーでのオフィス長経験を経て、30歳になるタイミングで家業の和菓子屋を継ぐとともに、企業の採用コンサルティング会社を立ち上げ、採用人事支援なども行う。リクルートの同期が立ち上げた株式会社STORYの法人化の際に、取締役に就任。大学生・第二新卒層のキャリア支援をおこなうSTORY CAREER事業部の責任者を兼任。2020年4月、STORY CAREER事業部の拡大に、同事業部を分社化、株式会社STORY CAREERの代表取締役に就任。毎年数百名の大学生・社会人のキャリア支援を行っている。

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