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ブラック企業から息子を救った女性「長時間残業で睡眠時間は3~4時間。日曜日には死んだように眠っていました」

息子がまさかのブラック企業に入社

息子がまさかのブラック企業に入社

キャリコネニュース読者からは、ブラック企業に勤務した経験談が日々寄せられている。その多くは本人からの回答が大半なのだが、今回ご紹介するのは、息子がブラック企業に入社してしまったという女性の体験談だ。息子は高卒で就職を希望するも、学校から就職のサポートがなかったためハローワークに通っていた。そこで勧められたという営業の仕事を卒業後に始めることとなった。

「正社員登用だが最初は研修も兼ねて時給扱い。日、祝休み。勤務時間は8~17時で繁忙期は残業あり」と、一見すると普通の会社のように思えるが、実際に働いてみるととんでもないブラック企業であることがわかった。(文:林加奈)

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長時間にわたる残業の日々、アルバイトにもかかわらず月収は40万円に

女性によれば、8時出勤のはずが7時に出勤しないと「どうしたんだ?」と連絡が入るようになったという。退勤時間も17時のはずが残業で18時、19時、20時と遅い日が続くようになった。

「勤務開始から1か月もすると勤務終了が0時近くなることもあった。息子は通勤で片道40~50分ほどかかり、自宅での睡眠時間は3~4時間、唯一の休みの日曜日には死んだように眠る……そんな日々を送っていました」

そして勤務開始から数か月経過しているにもかかわらず、まだ息子はアルバイト扱いだった。女性が息子に理由を聞くと、会社は「まだ研修期間が終わっていない」「勤務中にけがをしたときに労災を使ったからまだ」などと言い訳をして正社員登用をはぐらかしていたという。この時、息子のアルバイトの時給は1000円もなかったが、長時間にわたる残業で月収は40万円近くにもなっていた。

自転車で居眠り負傷して帰宅した息子を見て「さすがにやばいと思った」

入社から半年以上経過したころ、退職を促す決定的な出来事があった。息子が疲労により帰宅途中に自転車で居眠りをしていたらしく街路樹に突っ込み、けがをしたのだ。この時ばかりは女性も「さすがにやばいと思い、翌日は息子に休むように伝えました」という。上司には欠勤の連絡を入れていたにもかかわらず、何度も電話がかかってきた。その間、自宅には息子しかおらず、本人も寝ていたため電話に出ないでいると上司が直接自宅に来たという。

「さすがに呆れて翌日息子を連れて会社に出向き、話を聞きに行った。勤務条件が入社時と違うことや、今の息子の状態を話して条件が改善されないなら辞めさせてほしいと言ったらすんなり快諾。その場で退職届を記入して無事退職となりました」

ブラック企業から息子を救った女性の対応は見事だ。この会社に若い人が入社したのは久しぶりだったそうで、「それならもっと社員を大切に扱ってくれればと思った」と女性は振り返っている。

※キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業経験談」のほか【緊急募集】三度目の緊急事態宣言、あなたが思うことや現在困っていることを教えてください共働き・片働きの不満などのアンケートを募集しています。

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