2021年新入社員の半数が「退職を検討したことがある」 不安・懸念1位は「人間関係」 | キャリコネニュース
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2021年新入社員の半数が「退職を検討したことがある」 不安・懸念1位は「人間関係」

新入社員なのに退職検討?

入社後に退職を検討したことがあるか――。この質問に、4月に入社したばかりの新社会人の50.6%が”YES”と回答した。終身雇用制度は終わりを迎えつつあるが、入社間もない新人までもが退職を考える背景にはどのような理由が隠れているのだろうか。

日本労働組合は6月9日、「新社会人の勤務意識」に関する調査結果を発表した。調査は5月にネット上で実施し、18~23歳の社会人472人から回答を得た。

「業務の目的、必要性を対話で伝えることが大事」

入社した会社で働き続ける場合の不安や懸念を聞くと、最多は「人間関係」(22.0%)だった。次いで「給料が安い」(17.0%)、「やりがい」(8.2%)、「給料が上がるか」(6.9%)、「会社の将来性」「体調不良」(各5.0%)などが上位に挙がった。

同組合は回答結果を受けて、

「入社後に行う業務には『やりがい』を感じない作業関連が多いのかもしれませんが、ただ作業をさせるのではなく、目的や必要性を対話によりコミュニケーションし、腑に落とした上で仕事に臨む、臨んでもらうことが、前向きに業務を続けていく上では大事ではないでしょうか」

とリリースで考察している。

今の会社で働くデメリットは「休日が不定期」「社内交流がない」など

続いて、仮に退職する場合の懸念や不安を聞くと、最多は「転職できるか」(43.6%)だった、次いで「収入不安」(19.0%)、「人間関係」(8.6%)、「退職手続き」(5.5%)、「転職活動」(4.3%)などと続いた。

ただでさえ新型コロナウイルスの影響で、大変な就職活動を強いられた21年卒の新入社員たち。この状況で転職先が見つかるのか、不安に感じる気持ちはもっともだと言えるだろう。

また、入社した会社で働くことの最近感じるメリットを聞くと、1位は「自身の成長」(18.7%)だった。以降は「給料がいい」(12.4%)、「人間関係が良好」(11.5%)、「福利厚生」(10.0%)、「安定している」(8.1%)、「やりがい」(6.7%)、「働きやすさ」(4.8%)などと続いた。

給料よりも自身の成長を重要視している傾向が分かる。「自身の成長が出来ればお金が付いてくる」「自身の成長がキャリアアップに繋がる」などと目の前だけではなく長期的な視野で仕事に取り組んでいる様子が伺えた。

一方、最近感じるデメリットを聞くと、1位は「給料が安い」(13.9%)だった。以降は「長時間労働」(8.6%)、「人間関係」(7.5%)、「体調不良」(6.4%)、「休日が少ない」「ストレス」(各4.8%)、「やりがい」「ワークライフバランス」(各4.3%)などと続いた。

昨今では、YouTubeや各SNSで若い世代のインフルエンサーが高収入ぶりをアピールするケースも珍しくない。このことから、就職してフルタイムで働いて手取り15万円程度だと「少ない」と感じてしまう人も増えてきているのかもしれない。また、28.9%が回答した「その他」には、

「異動がある」「研修が充実していない」
「会社の将来性」「休日が不定期」
「コロナウイルスの影響」「社内交流がない」

など働くことのデメリットは人によってさまざまだった。

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