株式会社グローバルウェイ代表取締役兼CEOの小山義一が、DXに詳しい識者をゲストに迎えて、さまざまな角度からお話を聞くYouTube番組「NEXT DX LEADER オリジナルチャンネル」。今回のゲストは、NTTコミュケーションズ株式会社のエバンジェリストを務める林雅之さんです。
第4回のテーマは “「WEB3」と「DAO」を世界一やさしく解説”。林さんによれば、Web3(ウェブスリー)とは「非中央集権型の事業環境」のこと。GAFAなどのメガプラットフォーマーにデータが集まってWeb2.0が中央集権型の事業モデルとなり寡占化が生まれてしまった問題に対し、これを解消していこうという動きを指すそうです。
Web3の構成要素にはさまざまなものがあり、DXに関わる人も追っておくべきでしょう。暗号資産(Crypto asset)に非代替型トークン(NFT)、分散型金融(DeFi)にブロックチェーン技術。メタバース(VR:仮想現実、AR:拡張現実、MR:複合現実)もWeb3に融合されていく見込みです。
Web3を支える組織の形態のひとつが「自律分散型組織」(DAO:Decentralized Autonomous Organization)で、これもWeb3の構成要素のひとつ。政府のデジタル化基本戦略にも「Web3.0の推進」の中で「スマートコントラクトとDAOの法的位置づけの整理」という課題があがっています。
MC今井:Web3において大事な考え方やポイントはどのあたりにありそうですか。
林:今までは株主や企業の社長(代表取締役)に頼っていた、逆に言うとその人たちのせいにしていたところもあったと思うんですけども、これからWeb3や分散型の社会になっていくと、いろいろ「自分ごと」にしていかないといけなくなるでしょうね。自己責任の意識が強くなって、自分が貢献することによって富、ゲインが得られる。
そういう人たちがどんどん増えていって、みんなで社会課題を考えよう、新しいビジネスを作っていこう、みんなでシステムを作ってやっていこう、といった相乗効果が生まれていくと、すごく盛り上がっていくと思います。これをきっかけに個人個人が意識を変えていけるといいんじゃないでしょうか。
MC今井:確かに「分散型」となると、それだけ一人一人の責任も大きくなりますが、裏を返せば可能性もどんどん広がっていくということですよね。
小山:技術的な革新がすごいスピードでやってきて、我々もついていくのが大変なんですけど、新しい働き方や新しい意識の作り方といったところは、みんながやろうと思えば、気持ちさえあればできちゃうみたいな世界になっていくと思います。
なので、セルフモチベートというか、自分がやりたいことを「やりたい!」と素直に発信していけるカルチャーの作り方とか、そういうところがポイントになりそうです。日本の場合は、割と自分から手を挙げない人たちが多いので、みんな「これやりたいです」と自発的にもっと言えるようなカルチャーの作り方も含めて、これから大きなテーマがなるんじゃないかなと思います。
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