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スマホ買取価格に不満で怒り狂うクレーマーに店員が取ったまさかの行動

画像はイメージ

世の中には、どう考えても理不尽な理由で店にクレームを入れる人がいる。神奈川県の30代後半の女性(サービス・販売・外食)は、スマホ買取店で目撃したクレーマーと店員のやりとりの一部始終を明かす。

「中年男性が『(スマホの)買取価格を教えてくれ』と来店。GalaxyとかiPhoneとかの商品名だけ伝えていたが、『どの携帯会社からの販売かでも価格も変わるし、シリーズがたくさん出ているので調べられないので詳しく教えてください』と言われると、『そんなこともわからないのか!?』と怒鳴り始めた模様。実物を持ってきているわけでもなく、口頭で種類だけでは調べられるものでもない。電気屋で『電球を買いたいから出せ』と言っても、電球だけではどの電球が欲しいのか伝わるわけがないのを理解できないのか。不思議なやり取りをしているなぁと、そのときはぼんやり見ていました」

クレーマーの男性はしばらく怒鳴り散らしたあと、手持ちのスマホで売りたいスマホの機種を調べ、どうにか特定したようだった。店員がその機種の概算買取価格を伝えると帰っていったのだが……。(文:福岡ちはや)

何度も同じやり取りが繰り広げられ……

しばらくすると、クレーマーの男性は再来店した。しかし、彼が持参したスマホの機種は、先に店に伝えていた機種とは別物だったらしい。そのため概算と異なる買取価格を店から提示されてしまい、またもや男性は烈火のごとく怒鳴り始めた。

「カウンターは入口近くのため、フロア中に怒声が響く響く。(中略)『なんでだよ!○○円って言っただろ!なんで○○円も変わるんだ!?』と何度も同じやり取りが繰り広げられていました」

男性客は「収まりがつかないからどうにかしろ!」とヒートアップしていく。女性が「これはまずいかも」とヒヤヒヤしていると、あとから出てきた別の店員が驚きの行動を取ったという。その店員は男性客にしっかりと頭を下げ、

「別のモデルを調べたかもしれない。(機種が)違っていたら値段が違うかもと伝え忘れたのはこちらの落ち度です。申し訳ありません」

と謝罪したのだ。この対応が功を奏したのだろう、やがて男性客は落ち着きを取り戻し、最終的には店側が提示した価格でスマホを売り、帰っていったそうだ。女性はそのスマホ買取店の近くにあるテナントで働いているため、他人事には思えなかったと見える。

「(男性客が)調べた機種より(実際の買取価格が)安くなったっぽい。(中略)聞こえてきた限りでは、価格差は1000円もなかったはず。それで1時間以上怒鳴り続けるとは……」
「お客様が何を持っているか見てもいないのにわかるなんて、エスパーじゃないんだから無理でしょうに。服のサイズをSだと言われたからSを出したら、『こんなの小さくて入るわけないだろう!』と怒鳴られるようなものだと思うとゾッとする。買取をやっているお店は大変なんだなぁと思いました」

と店側の苦労に思いを巡らせていた。

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