母親業の難しさを痛感 大人になってから「寂しかった」と訴えるワーキングマザーの子どもの言い分 | キャリコネニュース
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母親業の難しさを痛感 大人になってから「寂しかった」と訴えるワーキングマザーの子どもの言い分

先日の発言小町で、”母親業”というものがいかに難しいかを痛感させられる投稿があった。投稿者は共働きの親の元で育ったという女性で、現在は結婚し、専業主婦として子どもを育てている。

30歳頃までは、働く母親をとても尊敬していたが、出産して考えが一変。子どもがどれほど母親を求めているのかを実感。そして、自分の子ども時代を振り返り、本当はとても寂しかったのだと気づいた。(文:みゆくらけん)

「もう親のせいにしていい時期はとっくに過ぎた」と言うけれど

本当は寂しかった

本当は寂しかった

無理をして”良い子”を演じていた自分と、それに気づかなかった母親。学校で苛められていたことも「知らなかった」という母親とのコミュニケーション不足が原因で、現在軽い精神的障害を抱えているという。

「『お母さんは一生懸命仕事してきたんだから』と言い訳にせず『寂しい思いをさせてごめんね。我が子のことを何もわかっていなかった。自分の子育ては間違っていた』と認めて謝ってほしい」

女性はそう訴える。この投稿には現在までに448本(12月14日)のレスが付いている。投稿者と同じ子どもとしての立場や、母親としての立場、また完全に第三者的立場から寄せられた様々な意見は、「母親」というものを深く考えさせられるものばかり。

特に多かったのは「甘えている」「親の問題じゃなくトピ主さんの問題」「もう親のせいにしていい時期はとっくに過ぎた」というもの。確かに親だって完璧な人間ではないし、同じ子育てをしても子どもによって受け取り方や成長の仕方は違ってくるものだとは思う。親のダメだったところは反面教師にして、自分の子育てなど未来に活かすのが最善だろう。

「あの住環境・成育環境は良くなかったと、子育てしていて凄く実感する」

ただ、投稿者と同じように、結婚や出産を機に自分の母親を見る目が変わった、という人は多い。これは子育てを経験して初めて母親への感謝や尊敬の念が生まれたというパターンと、逆に母親の未熟な面や嫌な部分に気づいてしまったというパターンがある。

自分の子ども時代を振り返り、

「あの住環境・成育環境は良くなかったと、子育てしていて凄く実感する」

というものや、「自分に子どもが出来てから、自分が母との関係に問題を抱えていると知った」「投稿者の言いたいことはすごく良くわかる。”甘え”だと言われても、どうしてもどうしても寂しかったのだと救われない自分がいる」というような書き込みがあった。

また、投稿者は多忙に働いていた母親だったから寂しかったとしているが、これに関しては「共働きか専業かは関係ない」という声が目立った。

「その人の考え方や資質の問題」
「共働きの親、と一括でくくるのはやめていただきたい」

フルタイムで働く母親に育てられた子どもが皆愛情不足に陥るのかというと、けしてそうではない。また専業主婦だから充分な愛情を与えられるというワケでもないだろう。

完璧な育児のお手本はどこにもない

しかし、「兼業で子育てするってことは、覚悟以上に資質の問題も大きい」と主張する投稿者の声に共感する書き込みもチラホラ。

「兼業を全部一緒にするなというレスがついていますが、実際に兼業は余裕がなくなる人が多いと思います。少ない時間の中で、子供に愛情をかけられる人もいますが、余裕がなくなると自分自身でいっぱいいっぱいになってしまう人も多い」
「今、国家が『母親も働け』という風潮に向かっていますが、とても不安に感じています。(中略)保育士がどんなに優秀でも、母親の代わりではないのだから」

子どもをより良く育てるためにと働く母親の陰で、人知れぬ寂しさを抱える子どもがいるといわれる一方、子どもにベッタリ依存し、過干渉になる親もいる。

完璧な育児のお手本などどこにもないのだから、子育てには相当な覚悟がいる。そもそも、自分が親になる資質が備わっているのかさえ判断不能な今日、「育児って、自分も育て直すことになるのですね」の書き込みが重く響く。

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