35歳以上のミドル層の半数が転職時に「家族の反対」経験 年収ダウンで嫁ブロック発動が多数
エン・ジャパンは7月27日、「家族の転職反対」に関する調査結果を発表した。調査は今年6月にインターネットで実施し、同社運営の『ミドルの転職』を利用する35歳以上のユーザー879人から回答を得た。
これまで家族に転職を反対された経験を聞くと、「ある」が46%。年収別に見ると「年収1000万円以上」(49%)が「1000万円未満」(45%)より多かった。反対された方のうち、「辞退したことがある」は51%で、「辞退せずに転職をした」(49%)を上回った。
年収1000万円以上は200~299万、それ以下は100~199万の年収引き下げで反対増
転職を反対した家族は、「妻」(76%)が最多。以降「親」(28%)、「子ども」(6%)、「夫」(5%)と続く。「妻・夫に反対された」と回答した人に、配偶者の就業状況を聞くと「年収1000万円以上」は「専業主婦(夫)」(46%)、「年収1000万円未満」は「正社員」(40%)が最も多かった。
反対された理由で、最も多かったのが「年収が下がる」(50%)。次いで「勤務地が遠い」(20%)、「”大手企業”という肩書きがなくなるから」(19%)、「残業が多そう」(14%)と続く。中には「転職そのものを良しと思っていないから」という声も寄せられた。
年収別に見ると、年収1000万円以上は「”大手企業”という肩書きがなくなるから」(36%)、「転職先がベンチャー企業だから」(19%)。1000万円未満は「勤務地が遠い」(21%)、「年間休日数が少ない」(9%)といった項目のポイントが目立った。
反対理由が「年収が下がること」と回答した人に、反対された年収引き下げ額を聞くと、年収1000万円以上は「200~299万円」(29%)、1000万円以下は「100~199万円」(30%)が最も多かった。
転職を反対されないためにしていること「自分の仕事に対する考え方を話す」
家族に転職を反対されないために、普段から心がけていることや実行していることを聞くと、最も多かった回答は「普段から頻繁に仕事以外のことでコミュニケーションをとるようにしている」(19%)。以降「転職活動の状況を逐一報告」(13%)、「普段から頻繁に仕事の話をする」(12%)などが続く。他には、
「自分の仕事に対する考え方を話す」(57歳男性/年収1000万円以上)
「キャリア形成・キャリアプランも含めてすり合わせる」(45歳男性/年収1000万円未満)
「これからの子育てと収入に関して考えを伝える」(37歳男性/年収1000万円未満)
「金銭的な面で心配しないよう、家計における金融資産などの情報を共有している」(50歳男性/1000万円以上)
といった声が寄せられた。家族としっかりコミュニケーションを取るようにしている人が多いようだ。