女性の平均給与額は男性より低く、手取り額に不満を持つ女性は少なくない。ガールズちゃんねるに9月中旬、「20代後半女性の手取り」というトピックが立った。
トピ主は公務員の25歳女性で東京都内勤務。最近部署の異動があり、以前は夜勤や超過勤務手当などのおかげで25~30万円弱あった月給が、大幅に下がってしまったと嘆いている。現在はカレンダー通りの残業なしで、「手取りが20万以下になってしまいました。この年でこの手取りかぁ…と悲しくなります」と意気消沈していた。
トピ主が「同世代の女性の手取り」を業種とともに問いかけると、返信コメントには
「25歳、医療事務。手取り13万円。未来に光が見えません」
など、自分の手取り額とともに厳しい状況を訴える人が相次いだ。(文:okei)
「26歳、営業職で手取り15万円弱(泣) 辞めても良いですか(泣)」
トピック内のコメントに多かったのは、手取り額が15~18万円前後の人たちだ。
「25歳、製造業(関西圏)総合職・修士卒、手取り17.5万……大手は給料いいとか言うけどこんなもんよ」
「26歳、営業職で手取り15万円弱(泣)辞めても良いですか(泣)」
「29歳、清掃業。手取り13.5万円。20代のラストチャンスにかけ、転職します」
などのほか、「東証一部企業、院卒技術職アラサーで額面26万弱。残業なしだと手取り18万届きません」と、大手で学歴があっても給料はこれだけと嘆く人も多かった。月給だけでは個人の金銭的満足度は分からないが、毎月手元に入る額が10万円台は色々とつらい。独身で一人暮らしはもちろん、働いて数年経ち実家から独立したくてもままならない。
女性としては高収入といわれる看護師も、給料は夜勤や長時間残業をやるかどうかで左右されるようだ。
「28歳看護師、クリニック勤務。手取り21~22万。夜勤してないとこんなもん」
「28歳、病棟勤務の看護師。夜勤やら休日出勤、残業代諸々で手取り34万。それら抜きで考えると手取りは20万前後に激減する」
これは介護資格や設計、建築などの技能を持っていても同様で、「27歳、設計、30万。ほぼ残業代です」「29歳、建築設計。手取り45万。半分は残業代です」と内情を明かす人もいた。比較的高収入はハードワークが支えており、それができない、しない人は低収入というケースも多かった。
「十分な額ですよ。友達に相談したら嫌われるから気を付けてくださいね」
一方コメントには、トピ主の「手取り20万円未満」に対して羨望や反発の声も上がっている。
「めっちゃ十分もらってるじゃん。しかもこっから毎年(中略)昇給でしょ。何が不満なのかさっぱりだわ」
「は? 大卒介護職8年目、夜勤月4、5回で手取り20行くか行かないかの私に喧嘩売ってんの?」
「十分な額ですよ。友達に相談したら嫌われるから気を付けてくださいね」
トピ主が安定の公務員ということもあり、反感を覚えた人も多かったようだ。
国税庁の「民間給与実態統計調査」(2018年)によれば、女性25~29歳の平均給与は326万円。公務員のトピ主と単純比較はできないが、トピ主と「同世代の女性」のおおよその数値だ。年収320万円の手取りは260万円ほどだが、一方のトピ主は、手取り19万円として恐らく年収380万円、手取り304万円くらいだろうか(月19万×ボーナス4か月分の16か月として)。平均よりは若干高いと思われる。
同調査によれば、女性全体では 「100 万円超 200 万円以下」が 495 万人(23.8%)と最も多くなっている。手取り20万円足らずのトピ主が「めっちゃ十分」と言われてしまうのは、こうした数字をみると仕方ないのかもしれないが、女性たちの給与額の低さとそれを嘆く声には、改めて残念な思いが募る。
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