令和の派遣社員は、どのような現状にあるのか。キャリコネニュース読者からは、
「とにかく居心地が悪いということです」(20代男性/山梨県/年収250万円)
「何はともあれ仕事量が不安です」(60代男性/東京都/年収250万円)
といった声が寄せられている。こうした事情を聞く限り、派遣社員の立場はまだまだ改善途上にあると察しもつく。そうした中での同一労働同一賃金に、わずかな期待をかけていた派遣社員は多い。熊本県在住の30代女性もその一人だ。(文:鹿賀大資)
「少しは給料が上がるかなと思ったのに……」
2020年4月から施行された「同一労働同一賃金」。女性は給料のベースアップを期待していたという。しかし女性の職場環境は、現時点でも何一つ変わっていない。それどころか新型コロナの影響で「派遣は通勤代を下げられた」と明かす。会社側はガソリン価格の下落を理由にしたという。
また職場の社員は年収1000万円以上だが、「派遣は年収200万円」と雲泥の格差が生じている状況も綴っている。
神奈川県の40代女性(年収400万円)は、派遣先で「何で社員にならないの?社員になってよ」と言われ続けた。そこで女性も契約更新時に、社員を見据えた交渉に乗り出したという。しかし女性の要求は聞き入れられなかったどころか、そのまま「切られた」とのことだ。
「派遣先で技術を身につけても、契約終了後にそれを生かせる案件が見つからない」
埼玉県の20代男性(年収150万円)は、ダブルワークができることを前提で、派遣社員の道を選んだ。しかしいざ働いてみると、副業などできるような状況ではなかったという。
「その時はリゾートバイトのいち派遣社員として働いており、掛け持ちも大丈夫だろうと認識していました。でも派遣先の就業規則には『副業・兼業は許されない』と書いてあって……。それにあの時は腕が腫れていたにも関わらず、皿洗いを強制させられました」
男性は「給料即払いサービスも使えませんでした」と不満を募らせている。
ほかには、
「派遣先で技術を身につけても、契約終了後にそれを生かせる案件が見つからない。だから泣く泣く、また新しい技術を必要とする案件で働くことになる」(40代女性/神奈川県/年収300万円)
「社内研修を受けていないため、いつまで経っても他の部署について何も分からない」(40代女性/福島県/年収100万円以下)
といった声も寄せられた。
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