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「前社長は日中パチンコ通い。私は5年間ほぼ無休でした」花屋の経営を引き継いだ41歳男性の歩み

就職した当初は、月給が額面で13万円。基本は9時半~19時半勤務の週休2日制だった。残業手当は「出るだけマシ」というが、実際に支払われるのは「月30時間以上超えた分のみ」だったという。そんな中、「社長はといえば、店は従業員に任せて、日中はほぼパチンコ通い」というから、相当不満があっただろう。

先輩たちもほぼ同じ給与で働いてることもあってか「修行のためと割り切って、3年ほどそのまま働いていた」という男性。詳しい手取りは明かしていないが、額面13万円を単純計算(賞与なし)すると、年収156万円だ。手取りとなるもっと低くなってしまう。

当然貯金もまったく出来ず、「将来店を持ちたいという夢はこのままでは叶わない」と思い、社長に対して給与交渉に踏み切った。その結果、

「(それまで店長が不在だったため)店長になることと、残業代なしという条件で10万ほどあげてもらいました」
「そこから、店長という理由で休みは週1回あるかないかに代わり、残業も増える始末。 結局時給換算すると、ほぼ変わっていない結果に」

大幅なベースアップかと思いきや、その後の労働環境はむしろ悪化してしまったのだ。

「途中何度か病みそうにもなりましたが」事態は好転へ

そこから更に3年後。男性は仕事ぶりが認められたようで、社長から「あと5年後には引退したいから、跡を継いで欲しい」と乞われた。男性は、「不満はいろいろあったものの、それを承諾した」という。しかし、その後は、更に過酷な働き方になってしまった。

「給与は変わらず、『跡を継ぐのだから休むな』と言われ、休みは正月のみ。5年間ほぼ無休に。 途中何度か病みそうにもなりましたが、幸い、まだ若く体力もあったのと、好きな仕事なので、我慢して働くことができました」

と辛い日々を振り返る。しかし男性は、ただ我慢を続けていたわけではなかった。

「その後、継ぐというのではなく『買い取る』という形で、会社を引き継ぎ上手くいっています。 まだまだ、業界水準が低い職業なのですが、今働いてくれている従業員には、自分と同じ思いをしないように、ホワイトな企業になれるよう頑張りたいと思います」

と明るく展望を語っている。同じようにブラック企業で長年耐えろとは勧められないが、努力が報われた珍しい例とは言えそうだ。

※アンケート概要
■実施期間
2019年12月19日~
■回答数
764 ※8月18日時点
(記事では、8月6日に寄せられた投稿を紹介)
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員(63万人)やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用
回答ページ https://questant.jp/q/G42CZUHP
■質問項目
・体験した「ブラック企業」エピソードを教えてください。

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