「聞いてないよ!」本気で、そう叫びたくなったことはあるだろうか。バラエティ番組ならギャグで済むが、仕事で続くと洒落にならない。とある40代女性は、地方の観光施設で事務職をしていた当時の苦い経験談を、キャリコネニュース編集部に寄せた。(文:林加奈)
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キャンペーンを現場に知らせず…
女性によると、その職場では、部長と課長が違う指示を出したり、他部署・役員が横から指示してきたり、だいじな連絡が伝わってこないなど、連絡体制が「めちゃくちゃ」だったという。
「とくに困ったのは、新しい事業やキャンペーンを開始する際に、現場に周知するより先にプレスや客先に知らせてしまうことでした。ある時は、出勤したら施設前に行列ができていて『何事か』と思ったら、とある観光キャンペーンのノベルティをもらいに来た人たちだといいます」
「驚いて担当上司に電話で確認したら『ああ、今日の朝刊に載ってるから。まずはそれを読んどいて』と。お客様に直接応対する現場の職員がキャンペーンの詳細を知らされておらず、ノベルティの現物もまだ届かず、仕方がないのでお客様たちには施設内で待つか、後ほど受け取りにくるかしていただきました」
新聞広告を出すレベルなら、かなり前から決まっていたキャンペーンだろう。なんともちぐはぐで、客にも失礼な話だ。
「またある時には、観光ツアーの受付場所に施設(※女性の職場)を指定していたことを知らされておらず、(職員にとっては)突然のツアー申込に驚いた同僚が、お客様に怒鳴りつけられたこともありました」
怒鳴るのはアレだが、客がイラつくのはもっともだろう。女性はこんなふうに振り返っていた。
「振り回され、必要以上に疲弊してしまう職場でした。私は既に退職していますが、今でもネットの転職サイトやローカル掲示板などでその職場の悪評を見かけます」
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※アンケート概要
■実施期間
2019年12月19日~
■回答数
787※2021年8月18日時点
(記事では、2021年7月31日から2021年8月16日に寄せられた投稿を紹介)
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員(63万人)やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用
回答ページ https://questant.jp/q/G42CZUHP
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