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そんなのどこにも書いてない!? 会社・上司独自の「謎ルール」4割超が経験

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謎ルールにはうんざり

ハラスメント対策研修を専門にするダイヤモンド・コンサルティングオフィスは8月11日、職場での「謎ルール」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は7月にネット上で実施し、大企業の非管理職319人から回答を得た。

「就業規則に書いていない会社・上司独自の謎ルールの有無」を聞くと、43.4%が「ある」と回答した。

「ある」と回答した人に、その謎ルールでストレスを感じた経験があるかを聞いたところ、「2度以上ある」が68.1%、「1度だけある」が6.5%に上った。

さらに、「謎ルール」のせいで退職を検討したことがあるかどうかについては、「2度以上ある」(34.1%)、「1度だけある」(12.3%)という結果となった。

「上司の仕事が終わっていないと帰れない」

この「謎ルール」の中身について、自由回答では次のようなエピソードが寄せられたという。

「仕事が終わっているのに、上司の仕事が終わっていないと帰れない」(41歳)
「出社時間より30分早く来なければならない」(46歳)
「関連会社から送られてくる郵便を郵便ボックスから各個人に配る担当が、何故か女性社員と決まっている」(32歳)
「インフルエンザで休むのは年次有給休暇となり、年次有給休暇がない場合は、ボーナスが支給されなくなる」(45歳)
「9:00~18:00が定時勤務だが、残業が計算されるのは19:00~となり、謎の1時間空残業がある」(57歳)

2020年6月に「パワハラ防止法」が施行されたことを受けて、勤務先のハラスメント対策意識が向上したかどうかを聞いたところ、謎ルールがある会社とない会社で大きな差がついた。

謎ルールありと答えたグループは「(向上したと)あまり思わない」(22.4%)、「全く思わない」(31.9%)が合わせて54.3%だった。一方、謎ルールなしのグループでは「あまり思わない」(8.9%)、「全く思わない」(24.9%)が合わせて33.8%だった。両グループの差は20.5ポイントだった。

ダイヤモンド・コンサルティングオフィスは調査結果について、「謎ルールの有無と会社のハラスメントに対する意識や具体的な施策には一定の関係性があることがわかりました。パワハラ防止法施行から1年が経ちますが、企業のハラスメント対策にはまだまだ改善点が多く残っており、特に経営層や管理職の意識改革による抜本的な課題解決が急務であると言えるでしょう」とまとめている。

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