フリーランスで働いても「結局、人付き合いは大変」という話 でもメリットもあるよ | キャリコネニュース - Page 2
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フリーランスで働いても「結局、人付き合いは大変」という話 でもメリットもあるよ

やってみて改めて痛感したのですが、そもそもの話、営業をがんばらないとフリーは仕事がもらえません……。駆け出しのフリーライターの場合、仕事を請け負う方法は、インターネットのマッチングサイトやクラウドソースサイト経由、直接営業、そして人づての紹介です。マッチングサイトやクラウドソーシングサービスは確かに、コミュニケーションが少なくて済む側面があります。でもその分、手数料もとられますし、「誰でもできる仕事」が多く、単価も安いです。

クライアントへの直接営業や人づての紹介となると、むしろ営業スキル・コミュニケーションスキルが大変重要になってきます。いまはコロナ禍で対面の機会が減っていますが、ズームでの面接やメールを通じてのやり取りはかえってシビアな側面もあります。相手の反応が読み取りにくいなかで、魅力的な提案をできなかったり、相手の要望をうまく理解して反応できなかったりすると、お仕事がもらえません。

仕事をするうえでも人付き合いは大切

仕事を受注したあとも、人付き合いは発生します。たとえば「記事」でも、書くときは確かに一人ですが、編集者との事前打ち合わせ、取材先とのやり取り、原稿の編集・確認など、複数の人と何度もやり取りする必要があります。

以前、お話を伺ったフリーのエンジニアさんも、「エンジニアには、クライアントの意図を正確に理解し、こちらの現状をしっかり伝えられるコミュニケーション力が必要だ」と言っていました。ソフトウェアのエンジニアは、ずっとパソコンと向き合っているイメージが強かったのですが、ソフトウェアの仕様を事前にきっちりと詰めたり、進捗状況を報告したりといったコミュニケーションが、とても重要だということです。

「付き合う相手を選びやすい」のはメリット

そんなわけで、「フリーランスは人付き合いがラク」とは、なかなか言い切れないと思いますが、ひとつ「これは会社員と違うな」という点は、付き合う相手を選べることです。

誰かに雇われた場合、取引先も上司も同僚も自分では選べないことが多いです。どうしようもなく人間的に相性が悪い人がいても、ごまかしごまかしなんとか付き合いながら、異動や担当替えを祈るしかありません。

フリーランスの場合、そこまで相性が悪い人とは、無理して付き合う必要がありません。一緒に仕事をしてみて、どうにも受け入れ難い相手とは早めに関係性を終わらせ、気の合う相手・尊敬できるクライアントとだけ仕事をすることもできます。もちろん、「それで生活が成り立つなら」という条件つきですけどね……。

【プロフィール】
齊藤 颯人
フリーライター・編集者。1997年東京生まれ。上智大学在学中より学生ライターとして活動し、卒業後はそのまま新卒でフリーライターに。歴史や働き方、旅行関連の記事執筆を行う傍ら、フリーランスメディアの編集者・個人で複数サイトを運営するサイト運営者としても活動中。

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