京都府の40代男性(不動産・建設系/正社員/年収350万円)は、大卒で大学院を中退している。学歴については、過去に勤めていた企業での経験から「必要」だと考えている。
「かつて勤めていた企業で、初任給が以下のように差がつけられていたため。大学院卒17万円。大卒新卒15万円。大卒中途14万円。高卒新卒13万5000円。高卒中途13万円」
差があったのは給料だけではない。
「配置にも差がつけられており、本社への異動は大卒新卒者以外には、現実としては閉ざされていました。学歴が低いとスキルの習得にすら差がつけられるのです」
「ほとんどの企業はMARCH以上であれば学歴で書類を落とされることはない」
採用担当の経験がある読者からもコメントが寄せられた。茨城県の30代男性(メーカー系/契約社員/年収300万円)は大卒。「特に就職の場面では、高卒では入り口にも立てない場合が散見される。 高卒と大卒では待遇が違う」と語る。
「採用を経験した時、やはり高卒は割引いて見てしまう。昔は『(進学の)お金がない』が通用したが、最近は給付型奨学金などもあるし、費用捻出が難しいことは理由になりにくい」
人材紹介職の東京都の20代男性(サービス系/正社員/年収700万円)は、中央大学出身。仕事柄、「学歴の壁」があることを実感しているようだ。持論をこう語る。
「人材紹介の仕事をしていますが、応募ハードルとして大卒の壁、MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政の私立大5校)の壁、旧帝(北海道、東北、東京、名古屋、京都、大阪、九州の国立大7校)の壁があるなと思います。ほとんどの企業はMARCH以上であれば学歴で書類を落とされることはないので、このライン以上であれば基本は安心だと思いました」
実際に採用や人材紹介を経験している立場では、より学歴や大学名の重要性を感じるのだろう。