女性は家庭の事情で、本来はできない県外への異動を希望。その後事情が変わり戻ってきたが、もとの事務職には戻れなかった。そこで与えられた仕事は、「常に重たい荷物を持つ作業の現場」だったという。
「『そこしか空きがない』という話で、『事務職が空いたらお願いします』と、異動した最初の日の人事課長の面談の時話しましたが、『そんな事俺が決める事』と一蹴されてしまいました」
「それでも力がない中必死で」頑張ったという女性。しかも1日11~12時間勤務が続くという過酷さで、1か月後には手をケガしてしまった。しかし職場の対応は酷いもので、
「私の不注意でもありますが、報告の時、サブの上司から『右手使えるでしょ?歩けるでしょ?軽い物なら持てるでしょ?』と何度も言われ、1週間後の診断が出るまでの休みを除いた出勤日2日間仕事しました」
と女性は振り返る。さらに上長からは
「会社の温情で異動させてやった。あなたにはこの作業しか仕事がない。それができなくなったらどこに行くつもりだ!この先の事を考えておけ」
と圧力をかけられたそうだ。
「あなたはここしかないのわかってる?」
女性のけがの診断結果は「3週間の自宅療養」となった。きちんと治して仕事に出たかった女性だが、診断書を出しに行ったとき、サブからまた「軽いものなら持てる。仕事できるでしょ」と言われてしまう。それでも休みを願い出ると、上長が出てきてこんなやりとりとなった。
「『あなたはここしかないのわかってる?』と聞かれ、でも『休んで治したい』と話した所、また『ここしかないのわかってるよね?』と解雇を匂わせる言葉をかけられました」
けがの療養よりも仕事を優先させる上司たち。耐えかねた女性は組合本部に匿名で尋ねたが、相手は「その上司はバカだ」としつつ「辞めさせる事は会社としてはない」という答えだったという。女性は「いろいろ理由をつけて辞めさせられそうです」と追い詰められた現状を綴っていた。