すでに定年を迎えた60代男性は、ある会社での新人時代を振り返る。当時、男性は給料の低い会社で働いていた。
「前職で新人の時、上司と宿泊出張の際の居酒屋で『うちって給料安いですね』って言うと、彼は『じゃ、辞めるしかなんじゃなのいの』と」
男性はすぐに辞める準備をしたが、即退職はしなかった。
「次の会社の面接で『なぜすぐ辞めたのか』とか(聞かれたら)面倒くさそうだったので、とりあえず三年我慢してノウハウ覚えて無事転職完了」
その後は「年収が約2倍になり、そこで定年」を迎えたと明かした。ちなみに
「前の会社は無くなった。前職の副社長は贅沢三昧。『ゴルフセットのカバーをミンクで特注した』と吹聴してた。その時の社員のボーナス1.5か月分」
と男性は付け加えた。従業員には安月給で経営陣が贅沢となれば、人材は流出してしまう。男性は適切な判断で前職を見切り、年収を上げることに成功した。