女性が窃盗事件に遭遇したのは、美容室で働いていた20年前からだ。
「社員寮で財布の中の現金や金券がなく無くなるといった出来事がちょくちょく発生、シルクの高級下着を盗まれた先輩もいました。その人はバレてクビになりました」
犯人は見つかって職場を去ったが、他にも
「お金を盗むたびにそのお金で美容整形をしてると噂のある後輩。その子が異動して行くお店で窃盗が始まり、元の店舗ではそういった事が無くなりましたからバレバレでした」
「私の独立後雇ってた従業員はシャンプーやカラー剤、現金、私の使ってる度の合わないメガネまで盗んでいました。こんなもの盗んでどうするの!?といったものが多かったので病気だと思いました」
と窃盗の被害に遭った経験を複数回挙げた女性。犯行の傾向を
「共通してるのは一回でたくさん盗むのでなく8000円なら2000円(抜く)といった自分の勘違いかも、といった盗み方をするので表に出にくかったです」
と振り返る。犯人は皆「プライドが高く見栄っ張り、努力は好きではない」といったことが共通していたという。
「なので自分自身で収入を上げることはできないから安易に盗む。盗むことへの罪悪感が極端に少なく、注意されたから盗んだ、といった自己正当化をしてました」
盗みをしていることはもちろん、罪の意識がないことは大問題だ。
「どの人も警察へ行くか辞めるかを選ばせ、辞めていきましたが、結局は返済は家族がしてました」
と女性は結末を明かした。犯人たちは職場だけでなく身内にも迷惑をかけていたのだ。今は改心していることを願う。