カラオケ店で6時間続いたクレーム「土下座しろ!賠償金300万払え!」と怒鳴られた男性の回想 | キャリコネニュース
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カラオケ店で6時間続いたクレーム「土下座しろ!賠償金300万払え!」と怒鳴られた男性の回想

画像はイメージ

「お客様は神様」と勘違いしている客は困りものだ。10年ほど前、大手カラオケチェーンで勤務していたという男性(愛知県/サービス・販売・外食)は、ビールをこぼしたお客が執拗なクレームを入れてくる現場に居合わせた。

「その客は夫婦二人組で、『土下座しろ!賠償金300万払え!』と、主に奥さんがヒートアップして6時間ほど受付カウンターで大声で怒鳴っていました」

というから驚きだ。一体どのような顛末となったのか。編集部では男性に詳しく話を聞いた。

「こぼすようなピッチャーで提供するな」

飲み放題プランでビールのピッチャーを注文したお客。しかし酔っておりビールをグラスに注ぐ際テーブルにこぼしてしまった。店側に一切落ち度はなく、どちらかと言えば客のほうが謝罪すべき場面だが、この客は謝罪どころか態度が急変。こんな攻撃的なクレームで店員を困惑させた。

「こぼすようなピッチャーで提供するな」
「社員バイト全員集めて土下座しろ!」
「とりあえず賠償金300万払え!」

無茶苦茶な言い分に、驚いたのは最初に対応していた女性のバイト店員だ。当時男性は、アルバイトではあるもの同店のチーフだった。

「そのバイトは謝罪しました。自分はその時間の責任者でしたが、当店の落ち度はゼロなので謝りませんでした」

こう落ち着いた様子で話す男性。毅然とした態度を貫いたようだ。

一方クレーマーは「上司を呼べ、店員全員店の受付に集まり謝罪しろ」とうるさくわめき散らすので、仕事にならない。この店は社員が不在でバイトだけで回していた店舗だったため、近隣の店舗にいた社員を呼び対処してもらった。だがしまいには

「携帯会社勤務だからこんな店いつでも潰せる!社長を今すぐ呼んでこい!」

などと意味不明の暴言も飛び出し、一向に落ち着く気配はなかった。

「クレームは飲まず食わずで6時間です」

こんな調子で夜の8時から始まったクレームは、24時間営業があだとなったのか、深夜2時ごろまで続いた。

「クレームは飲まず食わずで6時間です。最終的には、社員とそのバイト二人が謝罪文をその場で書いて提出し、終了しました」

こう顛末を語った男性。完全に修羅場だ。「俺は携帯会社勤務だからこんな店いつでも潰せる!」と言われたときの気持ちを聞いてみると、こんな答えが返ってきた。

「自分としては『またか』って気持ちですね。だだ、新人のバイトは怒鳴りまくる客にビビってました」

と冷静に本音を語る。こうしたクレーマーには慣れていたようだ。

またさぞかし営業妨害かと思いきや、他のお客さんも「うるさいなーという様子でしたが、普通に出入りしていました。料金が安い店なので基本こういう事件が多いんです」と意外にもよくある光景だった模様。

そうは言っても、6時間もクレーマーに怒鳴られたバイト店員はたまったものではない。こんな迷惑客には警察を呼んでも良かったのではないだろうか。

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