挨拶すらしない店長を前に、男性は立ったまま挨拶と軽い自己紹介を行った。すると店長は事務椅子に座り、足を広げてふんぞり返り、男性にこう言ったという。
「店内で作業しているうちのパートさんたち見た?」
「はい」と答えた男性に、
「うちね、女性ばかりなの」
と言ったきり、目も合わさず無言になった店長を見て、男性は「あぁ、『男はいりませんよ』ってことか」とすぐに理解した。履歴書を返してもらい、「わかりました、お時間とらせてすいませんでした」と告げて退室したそうだ。
おそらく店長は、ハローワークから応募者の性別を聞いた時点で、採用するつもりなど微塵もなかったのだろう。男性は「『男性だからと面接もなしで断るわけにもいかない』とわざわざ呼ばれたのか、私は」とこぼす。
募集・採用の対象から男女のいずれかを排除することは法律で禁じられているが、男性いわく「いまだに性別で合否は普通にあります」とのこと。
「大きいスーパーでこれです。(中略)私はこのスーパーを含め2軒に『うち、女性だけなんですよ』って理由で断られてます。『男だったらほかにもっとあるでしょ?』です」
たしかにスーパーの店員は女性が多いが、男性店員が働いているところもたくさんある。違法な性差別をしているスーパーがなくなり、公平な雇用が行われるようになることを願うばかりだ。
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