神奈川県の30代後半の男性(クリエイティブ、メディア・アパレル・デザイン/正社員/年収300万円)は「首都圏の地域新聞社」に勤務している。10年前に都内の業界紙の面接を受けたときのことを振り返った。
「面接で指定された時間(18時ちょうど)に行くと、前の入社希望者の面接が押していました。数分待つと案内され、面接は話が弾み好感触。2週間以内を目安に合否の連絡があるとのことでした」
手応えを感じるも、これで終わりではなかった。お礼の挨拶をして退室しようとしたとき、すれ違いざまに「遅れて申し訳ございません」と男性の1つ前に面接を受ける予定だった人物がやってきたのだ。
受付の女性が「17:45からの〇〇さんです」と説明すると、面接官は男性に、
「あなた〇〇さんじゃなかったの?」
と聞く始末。人違いされ面接を受けていたとは男性も想定外だっただろう。
「私は地方出身で都内の会社に転職を希望していました。交通費は片道3500円。3時間以上かかります。1回上京したら2、3社はまとめて受けていたので、時間を調整し約束に遅れないように心がけていました」
切実な思いで面接を受け続けていた男性にとって、一つ一つが重要だったはずだ。肝心の結果は、
「人を間違えて面接していたので正当な評価ができていなかったのか、単純に私の力不足か…2週間経っても何の連絡もありませんでした」
と残念なものだった。「順番を間違え、面接の相手も分からず、挙句連絡すると言った合否の通知すら守らない会社」と批判し、
「入社せず良かったと思いながら勤めるはブラック企業」
と複雑な胸の内をのぞかせた。
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