その面接では「仕事で英語を使う機会もある」という理由から英語試験も実施されたが、その際に現れた面接官も、専務に負けず劣らずムカつく人物だった。
「“社内で一番の英語の使い手”という面接官が、私に英語の記事を音読するように指示したので、それに従って読み上げ始めました。(面接官が)その途中途中で遮ってきて、私の発音に対して『違いま~~~す』『ちが~~~う』などと小馬鹿にするように言ってきました」
音読中、男性が「mandatory(必須)」を「マンダァトォリィ」と発音すると、面接官は首を上向きに大きく回しながら「ノォ~。マンデイトオリィ」とドヤ顔で訂正してきたという。もはや腹立たしさを通り越して、滑稽にすら思えてしまう。
男性は「(面接官たちは)自分たちに絶対の自信があるのでしょう」と言い、
「ほかにも、いかに自分たちの会社が優れているか、優秀な人材の宝庫であるかをのたまっていました。しかも面接官たちはチェーンスモーカーが多く、面接中にもかかわらずタバコをふかしつづけていたため、目に煙がしみてきて、目を開けているのがつらかったほどです」
と面接を振り返った。ただ、意外なことに「なぜか結果は合格でした」と男性。
「とりあえず希望職種が見つかるまでの腰掛けのつもりで入社しました。そして1年半後に無事、希望職種に転職できたものの、今思い出しても不愉快な気持ちになる面接でした」
これは推測だが、あまりに面接の内容が不愉快すぎて、多くの応募者が辞退してしまったのではないだろうか。