世帯年収2000万円でも「日本に未来がない」と嘆く男性 子どもを英会話教室に通わせ「日本から出ろと言っています」 | キャリコネニュース
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世帯年収2000万円でも「日本に未来がない」と嘆く男性 子どもを英会話教室に通わせ「日本から出ろと言っています」

画像はイメージ

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高所得世帯ならではの不満もある。高い税金もその一つだろう。世帯年収が2000万円だという愛知県の40代前半の男性は、まず資産状況を明かした。

「預金2500万、株1500万、投資信託1000万で金融資産は5000万ほどあります。妻はいくらあるかわかりません。あとは趣味の腕時計投資で合計500万円くらいの価値がある時計を所有しています」

男性の仕事は大学教員、30代の妻は高校教員だ。夫婦ともに安定した職業に就いているが、高所得でも教育費に苦しんでいる世帯も多い。男性には9歳と7歳の子どもがいるそうだが、どうなのだろうか。(文:天音琴葉)

「服は夫婦ともユニクロメイン、スーツは10万くらいのを2年おきくらいに1着ずつ」

男性は家族4人で築20年強の中古戸建に住んでいる。駅徒歩圏内にあるが、ほぼ土地の価格のみで購入し、少しのリフォームは必要だったものの、「お買い得であった」と満足げだ。住宅ローンは4000万円ほど残っているが、「今売ってもそれ以上になると思うのでプレッシャーはありません」と余裕の構えだ。

車は国産中古車と妻の通勤用のハイブリッドカーの2台を所有している。旅行は年に数回しており、「国内のやや高めの旅館に泊まる」といい、やはり暮らしにゆとりがあるのだろう。一方で物欲はないそうで、「服は夫婦ともユニクロメイン、スーツは10万くらいのを2年おきくらいに1着ずつ」「子ども服は高いものは買わずに安くて可愛いもの」を購入するそうだ。

ただ、食費は月に10万円ほどと、子どもが小学生のわりにかかっている様子で、「私が料理が得意でないこと、妻が忙しいため外食や惣菜が多い」と理由を説明する。そのため子育てには親のサポートが欠かせない様子。

「子どもの習い事の送迎などに親に面倒を見てもらうことが多いので、親にも交通費を渡したり、外食や旅行をプレゼントしています」

先述したように、子どもの教育費に頭を抱える高所得世帯も少なくない。男性の場合も「上の子が英会話、スイミング、体操教室、そろばん、サッカー、通信教材で、下の子はスイミング、体操教室、そろばん、通信教材」と、まだ小学生だが結構かかっているようだ。英会話は男性の希望で通わせているのか、理由をこう明かした。

「子どもには未来がない日本から出ろと言っています。そのための英会話です。金がかかります」

男性は高収入にもかかわらず、現在の暮らしに疑問や不満を感じているようだ。

「年収100万増やしても半分持っていかると思うと、家族との時間の方が大切だ」

男性は「とにかく仕事が忙しく、日々忙殺されています」とこぼした。税金の不満もかなりのものだ。

「税金や社会保険料も高く、無理に年収を増やそうとは思えません。残業したり、努力して成果を残したとして、もしも年収100万増やしても半分持っていかると思うと、体力の温存や家族との時間の方が大切だと思ってしまいます。各種補助がないのも不満ですね。税金の使い方には不満がいっぱいです」

教育者として最高峰の職に就いている男性は、「自分の親に塾などの投資してもらい、真面目に勉強してきて、多くの我慢もした」からだとし、現在も立場に甘んじることなく「人の倍は働いています」と自負する。

だが、そうまでして築き上げた暮らしに、「こんなものか」と、いつからか閉塞感を覚えるように。「時間と心の安らぎが欲しいです」とも嘆いた。子どもたちには自分と同じような思いをさせたくないため、「日本から出ろ」と教育しているのだろう。

多忙で、税金面の不満も大きい様子だが、子どもたちに習い事をさせ、旅行に年に数回連れていけるなら十分幸せではないだろうか。最後に男性は、妻への感謝に気持ちを述べた。

「妻が優秀な人間なので、それが1番の幸福だと思います。よく働くし、良い妻、良い母だと思います。感謝ですね。妻の存在はお金の価値には換算できません」

そして、世帯年収2000万円ならではの余裕か、「3人目の子どもにも挑戦したいです」とも書いていた。

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