女性の働いている運送会社は「建物が倉庫のような」造りをしており、トイレは各階に男性用と女性用が1つずつ備わっているそうだ。数か少ないことについて、建物の構造上仕方ないとしつつ、それでも「事務所がある４階のは汚いです」とこぼす女性は、その理由を次のように述べた。

「正社員である事務員が忙しすぎて清掃する時間がないのです。他の階のトイレはパートが週１回程度清掃しているためまあまあ綺麗ですが、４階のはダメです」

事務の手伝いの際に4階のトイレを使用した女性が「何日も開いていないだろう掃除用シートを使って便器周りを拭いた」こともあるそうだ。その時は「男性が立って使った？というような汚れ」が付着していたそうで「おそらく私が拭かないと誰もやらなかっただろうという具合です」と、杜撰な管理体制を打ち明けた。

掃除に取れる時間が無い4階付近では、トイレ以外も不潔な状態のまま放置されている。3階から4階にかけての階段や廊下も清掃されていないため、時間が空いた時に女性が掃き掃除をすると大量の埃が出てきたそうだ。パートである女性が掃除の時間を確保できるタイミングはそう多くないだろう。このままでは汚くなる一方である。

「事務員の人が忙しいのは理解できますが、清掃する時間がないのは何か問題でしょう。人によって深夜まで残業するという話を聞いたことがあるため作業の分担ができないなど何か原因があるはずです。健康被害が出たら困るため定期的な清掃は必要です」

女性の言う通り、清掃に充てる時間を捻出することは必要だろう。もしくは、清掃業者に掃除を外注するなどの工夫をしても良いのかもしれない。