コンビニのサービスは多岐に渡り、便利であるがゆえに迷惑な勘違いをする客もいるようだ。関東圏のコンビニに勤務する女性は、数か月前、驚きの客に遭遇した。
「30代くらいの女性のお客様が、通販で購入した商品の届け先を勝手にうちの店にして、『自分宛の荷物が届いているはずだから』と来店されました」
はじめは受取りサービス対象の配送業者の荷物だと思い、いつもどおり荷物番号の提示を求めた。しかし、客からは「そのようなものはない」と返されてしまう。
「お名前でも確認しましたが、その方の荷物はなく……探すのに時間がかかってしまったので、お客様がイライラし始め私も焦りました」
結局、荷物がないことを伝えると客は激怒し、大騒ぎでクレームをつけてきたという。編集部は女性に取材。改めて詳しく話を聞いた。(文:福岡ちはや)
「忙しくて家で受け取れないからこの店を届け先にした」
怒り出した客のクレームは、店側を一方的に責めるものだった。
「このコンビニで荷物受け取れるんでしょ?配達完了メールが来てるから間違いなく届いているはず、店が荷物をなくした!と大騒ぎでした。でもうちの店は、ゆうパックでの荷物受け取りサービスなんて、やってないんです」
女性が働いているコンビニではヤマト運輸の荷物受取りサービスをしているが、日本郵便は対象外だという。店で荷物を預かっている可能性はゼロだ。
「お客様に詳しく話を聞くと、ネットで購入した商品の受け取り先住所を勝手にうちの店にしていたみたいで……サービスを勘違いしたにしてもひど過ぎますよね」
幸い、平日の朝9時すぎで店内は混雑していなかったが、クレーマーが大騒ぎするのでほかの客は遠巻きに見ていたという。この騒ぎに、やがて店長が出てきて対応をしてくれたそうだ。
「店長は、『たしかに昨日、そのような荷物が届いていましたが、店の関係者に宛名の該当者がいなかったため、送り返させていただきました』と説明していました。『うちの店を勝手に荷物の届け先にされても困ります』とも言いましたが、相手はかなり不満げでしたね」
説明を聞いても、客は納得いかない様子で「忙しくて家で受け取れないからこの店を届け先にしたのに……」と不満をもらしていたという。勝手に受け取り先にして店に迷惑をかけた自覚はまったくなかったようだ。
その後、店長からは「店関係者以外の宛名の荷物はトラブルのもと。闇バイトなど犯罪に関わる荷物が入っているかもしれないので受け取らないように」と通達があったという。店長にとっても大迷惑だったようだ。後でこんな風にこぼしていたという。
「店長が『勝手に荷物を店に送られて、こっちのお金で荷物送り返して、クレームもらって。ホント勘弁してほしい』と嘆いていて、さすがに同情しました。それにしても、勝手に店の住所で荷物を送ってくるのは、ほんとやめてもらいたいです」
送料まで負担させられていたとは驚きだ。無関係のコンビニの住所を我が物顔で利用するのは迷惑でしかない。
※キャリコネニュースでは「あなたが目撃した衝撃クレーマー」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/BNPYRIJ9
「旦那の稼ぎだけで生きていく」が信念の女性、夫の年収が1500万→650万円にダウンで「一気に貧困層」と嘆く 投稿が物議