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人事評価の決定プロセスが驚くほど不透明で、上長の感情や「声の大きさ」で決まっているとしたら、社員のモチベーションはどこへ向かえばいいのだろうか。
投稿を寄せた50代男性(総務・管理)は、自社の評価会議の実態を「コントとしては完成度が高い」と皮肉を込めて振り返る。その会議に登場するのは、クセの強い上層部たちだ。(文:篠原みつき)
「遅くまで頑張っているじゃないか」
男性が「脳無」と切り捨てる管理職たちの顔ぶれは、実に個性的だ。まず、一切の説明を放棄する所長。そして、責任を取ろうとしない「責任蒸発装置」こと部長1。さらに、声の大きさだけで評価を勝ち取る部長2と、基準を持たない課長。
そんな面々が集まった会議で、まず議題に上がったのは、数値目標を達成したAさんと、未達のBさんの比較だった。客観的なデータを示した男性に対し、部長2が放った言葉は、耳を疑うものだった。
「俺はAのことはよくわからんが、Bの方がやっているだろ。(中略)遅くまで頑張っているじゃないか」
これに部長1も「まあ部長2がいうのであればBも頑張っているよね」と同調。そこで所長は「じゃあB、Aの並びで評価調整はうまくやって」と評価逆転で結論づけてしまう。男性は「えっ…」と絶句。結局、「Bはやっとるんだて(やっているんだよ)」という、方言混じりの根拠なき猛プッシュにより、決定してしまったのだ。
真面目な人は損をし、経費で飲み食いする「お気に入り」が笑う
不条理はさらに続く。ミスなく真面目に働くCさんについては、「アピールが足りない」「コミュニケーションが少ない」という曖昧な理由で片付けられてしまう。一方で、部長2のお気に入りであるDさんの評価は驚くほど甘い。
「Dね、よく客先同行も良く行くんだよね」
「盆暮れ正月での行脚な、よくやってると思うよ」
男性によれば「行脚=会社の経費でのお食事会」で「社員だけで飲んで領収書持って帰ってくるなよ」とウンザリするような惨状なのだそう。社内接待が評価に加わってくるのだ。
「返事がいい」だけで評価される係長
さらに呆れたのは、係長Eの査定だ。仕事の成果については一切触れられず、部長たちは口を揃えてこう言った。
「返事がいいんだよね。いいね、あの返事されると憎めないよね」
現場では「何もしない係長」として若手を泣かせている存在だが、上層部にはその声は届かない。こうして「声の大きさ」や「愛嬌」だけで、歪んだ評価が次々と確定していく。
他人の評価を好き勝手に決めていく上層部。ついに、進行役として立ち会っていた投稿者に矛先が向く。そこで放たれた言葉は、バックオフィス軽視も甚だしいものだった――(後編へ続く)
【後編はこちら】茶番すぎる人事評価会議、「管理部門は評価できない」→自動的にB評価に 総務担当者が激怒!


