最初の違和感は、入社前の面接時にさかのぼる。男性の自宅は下町にあり、会社までは1時間もあれば到着する距離だった。事前に履歴書を提出しているにもかかわらず、社長の第一声は思い込みに満ちたものだった。
「『わざわざ山奥から2時間近くもかけてご苦労様』と開口一番言われた。どうやら東京の奥の方に類似した町があるので、そこと勘違いしていたようなので、改めて住所を伝えると『そうか、そうか』と一言」
これで伝わったかと思いきや、社長はその後「ここに来るのに山奥からだと始発でないと間に合わないと思うが…」と言い出した。再度住所を伝えても「そうか、そうか」と返すのみ。
さらに金銭面の話になった際にも三たび「山奥からだと結構交通費がかかるよね。」と言い出したため、男性は「この人は話を聞かない人なんだ」という認識を持ったそうだ。
「あの……」と言い返しそうになったが…
その後、無事に内定をもらい、入社して試用期間を終えた後の社長面談でのこと。仕事の話が進む中、またしてもあの勘違いが顔を出す。
「『山奥からの通勤はどうだ?慣れたか?』と言い出したので、『あの……』と言い返しそうになったが、前回の件を思い出し、返事をしようとしたところ一方的に訳のわからない事をまくし立ててきた」
もはや訂正する気も失せた男性は、「わかりました。よろしくお願いします。ほかに御用がなければ業務があるのでこれで失礼します」と言って一方的に席を立ち、その場をやり過ごしたという。
どの口が言う?「もっと周りのことを考えて仕事をしてほしい」と社長
社長の「話を聞かない・周りを見ない」態度は、実務にも影響を及ぼしている。社内の定例会議で、社長は従業員に対し「もっと周りのことを考えて仕事をしてほしい」と発言しているという。しかし、実態は逆のようだ。
「社長自身自分の権限で勝手に企画を通して勝手にシステム設計や構築の仕事を持ってくるため、『これ作って誰が得するの?』『ほかにやる事あるんじゃないのか?』という事があった」
全く話を聞かないばかりか、思いつきで仕事を持ってきて現場を混乱させる。そんな「話の通じない社長」の下で働き続けるのは、かなりの忍耐力が必要になりそうだ。
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