担当が広範囲に及ぶうえに、仕事で急なトラブルや対応が求められることもあった。
「時には酷い渋滞でサイドブレーキを引いたまま何時間も国道で缶詰めになったり、閉店後の21時に売り場作りを手伝いに来いと言われたり」
さらに移動距離が長いため、コスト面の負担も大きかった。
「私は移動距離が長いので、ガソリンも沢山必要になります。都心ワンストップで20件をまとめて回れる同期とは、全くコストが違います。車提供でガソリン代もこちら持ち。駐車場代や高速代は出るのですが、書類が多くて申請を忘れることもしばしば」
それでも仕事にはやりがいを感じていたようだ。「仕事自体は楽しくて、新作をアピールしたり工夫して売り上げを伸ばしたり、それは私にピッタリでした。表彰された事もあります」と振り返る。
そんな中、「派遣元の窓口である主任のひと言がすべてをぶち壊し」てしまうことになる。女性は突然、こんな風に責められた。
「並んでいるはずの商品が全く並んでおらず、他社の商品が並んでいたとの報告がありました。虚偽の申請をしましたね?」
女性はこの物言いに強い衝撃を受けたという。「は? 前日の午後に、夕方までかかって売り場作りをして、担当者ともその前で話しをしているのですが??」と当時の心境を明かす。
「恐らく、閉店後に他社の営業が来て、作ったばかりの売り場を、ごっそり作り替えて行ったのでしょう。そんな業界あるあるも知らずに、一方的に私を嘘つき呼ばわりした派遣会社側には、不信感しかありません」
疑いをかけられた女性は、即座に辞める決断をした。
「翌日の会議前に退職届を出して、給料未払い分も放棄して、縁を切りました。なお当時の同僚から、私が辞めた後は後継者がなかなか決まらず、3人雇って該当店舗を分担してやっと回していると聞きました。 ……でしょうね」
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「みんな辞退するから、仕方なくあなたになった」初日に言われた女性 一年後、「ボーナスのある職場に行きます」と反撃した結果


