男性は入社当初、研修のため千葉の山奥に集められたという。そこではローンの勉強をするにあたり、各自が商品を割り当てられた。本番さながらの申請用紙にも記入するという内容だった。
「自分の名前を書き、研修前に持参の指示があった銀行口座も記入して終了。その後、配属先に行って見ると、しっかりと自分負担のローンが組まれていました……。それも300万円のローンです。しかも上司の売り上げになっており、自分の数字にはなりませんでした」
男性は後日、違う配属先の同期の友人に確認した。すると友人は配属されたその場で「退職届の練習」と称した日付無しの退職届を提出させられたという。ほかにも、
「交通事故を起こしたら、仕事中やプライベートに関係なく前日づけでの退職。また異性相手の販売業でしたので、肉体関係に持ち込んで恋愛関係になっての押し売り販売」
などがあったという。男性は「今だったらブラック企業のトップに上げられること間違いなしの会社です」と書いている。
「働き方改革とは、ブラック企業には簡単にすり抜けられるようにできている制度」
エンジニア職の50代男性は、勤め先の妙なルールについて綴る。社有車には通報装置がついており、速度超過などの場合は会社に警報が行くことになっている。またエンジンをかけた状態で5分以上の走行がないとアイドリング超過とみなされ警報が作動する。そのため、
「真夏の炎天下の中でも5分しかエンジンをかけられず、会社の熱中症対策は『日陰で水を飲め』ですから。殺されると思いました」
と夏場は地獄のようだったと書いている。
印刷業の20代男性の会社では、「遅刻・早退・欠勤・有休取得をした者は減点される」という決まりがある。また対象者は減点表に名前を記入され、それを毎月、社内掲示する。しかも名前を書かれた者は賞与減額の査定対象になるという。
「1年単位の変形労働時間制を悪用し、残業代を一切払わない。働き方改革とは、ブラック企業には簡単にすり抜けられるようにできている制度だ」
男性曰く「会社はさまざまな認証取得の申請も偽っている」といい、それ故に会社からしてみれば「取得自体は楽勝」のようだ。
※キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業経験談」や「ウチの会社のホワイト自慢」に関するアンケートを募集しています。