これだけもらえる優良企業の社員

上場企業の財務諸表から待遇を探る「これだけもらえる優良企業」シリーズ。今回は、米オラクル・コーポレーションの日本法人、日本オラクルを取り上げます。

日本オラクル社員の平均年収は1069万円

最新データ（2020年5月期）によると、日本オラクル社員の平均年間給与は1069万3907円。前期から22.8万円増えています。

• 2016年5月期：1040万4009円
• 2017年5月期：1027万1261円
• 2018年5月期：1031万6116円
• 2019年5月期：1046万5867円
• 2020年5月期：1069万3907円

この額には、賞与や基準外賃金（手当など）も含まれています。

企業口コミサイト「キャリコネ」へ投稿された給与明細によると、46歳技術系管理職の年収は1,700万円。基本給は月100万円、インセンティブ賞与は500万円です。

この男性によると、午後6時になるとオフィスには人がほとんどいなくなり、「結果さえ出せば働き方は自由」とのこと。英語学習の補助や社員食堂など「福利厚生が充実している」ので満足しています。

日本オラクルの業績はここ数期、売上利益ともに右肩上がりに伸びています。2020年5月期の売上高は前期比4.4％増の2114億円、営業利益は同10.5％増の689億円でした。

2021年5月期の上期も、売上高が前年同期比で2.8％増、営業利益が同10.0％増と好調。通期業績予想は、売上高が最大で前期比3.0％増となる見込みです。

日本オラクル社員の平均年齢は43歳

次に、従業員数と平均年齢、平均勤続年数を見てみましょう。

日本オラクル社員の平均年齢は43.2歳。職種によって差があるものの、ざっくり言うと、40歳で1000万円以上もらっている人の割合が高いと見られます。

• 2016年5月期：2,500人（41.3歳・7.8年）
• 2017年5月期：2,422人（41.7歳・8.3年）
• 2018年5月期：2,497人（43.1歳・9.3年）
• 2019年5月期：2,622人（43.1歳・9.0年）
• 2020年5月期：2,504人（43.2歳・9.2年）

日本オラクルのセグメントは、業務アプリソフトのライセンス販売をする「クラウド＆ライセンス」、ライセンスを利用する顧客に更新版や技術サポートを提供する「ハードウェア・システムズ」、これらのソフトやハードのリソースをサービス提供する「サービス」の3つです。

2020年5月期のセグメント売上高は、クラウド＆ライセンスが1726億円、ハードウェア・システムズが174億円、サービスが214億円。セグメント利益もクラウド＆ライセンスがほとんどをあげています。

大口販売先に日本電気（NEC）があり、販売高は236億円で全体の11.2％を占めています。

「第二新卒歓迎」のキャリア求人あり

日本オラクルは世界的に競争力のあるアプリソフトを取り扱う外資系企業ですが、企業口コミサイト「キャリコネ」には「普通の日系の大企業と感じた」という内容の投稿が多く見られます。

ある男性社員は「非常に安定感と安心感のある会社」「カフェテリア（社員食堂）もおいしいメニューが毎日変わり、特に独身からすると非常に良い会社」と書いています。

代理店営業の30代女性は年収1,200万円。インセンティブについて「売上の10％はもらえる」ということです。

日本オラクルのキャリア採用サイトには「現在第二創業期と言うべきドラスティックな変革が進んでおり、ゼロベースでの新たな挑戦に携われるチャンスが広がっています」と掲げられています。

必須要件は「学歴不問/第二新卒歓迎」「社会人経験1年以上」「チャレンジ意欲をお持ちの方」。キャリコネには「営業は日本語で十分」と書き残している人もおり、外資系だからと尻込みしていた人の選択肢となるかもしれません。

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