真面目だった元地方局の人気アナが「水着グラビアを続ける」と腹をくくった理由 | キャリコネニュース
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真面目だった元地方局の人気アナが「水着グラビアを続ける」と腹をくくった理由

(撮影:徳重龍徳)

グラビアアイドルにとって写真集の発売は一つの夢だが、アナウンサーながら5年で4冊もの写真集を出しているのが、塩地美澄さんだ。秋田朝日放送時代は周囲から真面目キャラに見られていた塩地さんのグラビア挑戦は、秋田県民に衝撃を与えた。39歳の今、グラビアでの絶頂期を迎える彼女に、これまでの歩みを振り返ってもらった。(取材・文・写真:徳重龍徳)

芸能界に興味を持つも、いきなり挫折

――もともとアナウンサーになろうと思ったきっかけはなんだったんですか。

小さい時から事あるごとに「教科書を読む声がいい」と小学校の担任から褒められていたんです。高校は北海道随一の進学校(北海道札幌北高等学校)だったのですが、入学した時に担任に「君はアナウンサーになった方がいい」と言われて。ただ当時は思春期で「職業をなんで先生に決められなきゃいけないの!」と反発心がありました。

――高校ではアクターズスタジオ北海道にも入っていますね。芸能への興味はあったんですか。

ものすごくありました。中学時代はずっと塾通い。ガリ勉だったんですけど、人前に出ることはすごく好きでした。高校に入って親に「何かやりたい?」と聞かれて、今までと180度違うダンスや音楽をやってみたいと説得しました。

ただアクターズスタジオに入って一瞬で打ちのめされました。一緒にレッスンを受ける子の華であったり、表現力であったり、全ての面で自分と違う。当時、AAAの西島隆弘くんや、w-inds.の千葉涼平くん、緒方龍一くんが一緒で、あの子たちは小学生だけど、全身ダンスに命かけてますという感じで。それを見て、素質が違う、自分はやっぱり勉強しようと思いました(笑)。

真剣にアナウンサーになろうと考えたのは大学に入ってから。純粋に情報を伝えたいという気持ちもありつつ、一面では勉学とエンタメのバランスがとてもいいと考え目指しました。

――その後、アナウンススクールに入られますが、そこでの出会いも大きかったそうですね。

「テレビ朝日アスク」の校長だった長英太郎さんですね。長さんは安藤裕子さんを業界に入れた方で、その方が私について「入った年の子の中で、2番目によかった」と言ってくれて。一番は読売テレビの虎谷温子ちゃんでした。

テレビ局はアナウンサーの青田買いのために塾を開催するんですけど、そこでの反応もよかったので「採用いけるな」と思ったんです。本番のテレビ朝日の面接の反応もよかったんですけど結局落ちてしまい、アナウンサーを諦めて一般企業の内定をもらっていました。

そんな時、長さんが「どうしてるの」と電話をくださって「一般の企業に就職しようと思います」と伝えたらびっくりされました。そうしたら「秋田朝日放送がアナウンサーの募集をしているよ」と教えていただいて、採用試験を受けることができました。もし、あの電話がなかったら、アナウンサーにもなれていないし、芸能界に入っていなかったと思います。

アナウンサー時代は毎日悔しくて涙

(撮影:徳重龍徳)

――秋田朝日放送の仕事はハードだったとか。

人が少なかったこともあり、企画から取材場所のアポ、撮影をして編集までやっていました。最初はカメラマンに撮ってもらっていたんですが、最終的には自撮り。YouTuberですね(笑)。でも自分には泥臭いところが合っていたと思います。

毎回放送が終わると、アナウンサーとして反省点があり、毎回悔しくて泣いていました。今思うと、すごくいい涙でした。スタッフみんなで視聴率を上げよう、いい番組を作ろうと一つの方向を向いていたので、いい環境にいさせてもらえたと思います。

――アナウンサー2年目に秋田の人気番組『サタナビっ!』に起用され、その後地元で人気となっていきますね。人気が出てきたという実感はありましたか。

実感はなかなかわかなかったです。番組に出てから数年後に町で声をかけてもらったり、スーパーで手を振ってもらった時に実感がわきました。番組の放送は秋田県内のみだったので、当時デートは県外に行っていました。会社的には真面目にお付き合いするのなら大丈夫と恋愛はOKだったんですが、変なプロ意識で県内は控えてました(笑)

――グラビアでは胸の大きさが一つの魅力ですが、当時は上司にさらしをまけとアドバイスされたそうですね。

もともと小学生のころからほかの子よりも胸の発育がよかったので、人の目は気になってはいたんですけれど、アナウンサーになって胸についてインターネットで書かれ始めて……。アナウンサーにとって、胸元ってすごく余計な情報なんです。ニュースの内容でなくて、視聴者の視線がそちらに向いてしまうので。

私は真面目だったので、自分でも余計な情報を届けちゃっていると思っていて、胸に対する声や書き込みを見て、自分でもちょっと胸が抑えめの服を着たりしてました。さらしの話も強制的に言われたわけじゃなくて、悩んでいたら「じゃあ、さらしを巻いたら」とアドバイスをいただいた感じです。

「足かけ」とは思われたくなかったグラビアへの挑戦

(撮影:徳重龍徳)

――2014年をもって秋田朝日放送を辞め、フリーアナウンサーになります。秋田朝日放送時代はニュース、情報番組を担当されていましたが、いつグラビアの話がきたんですか。

秋田でフリーでやっているときには声をかけていただいていました。ただ当時は報道番組もやっていたので、プロデューサーにダメだと言われていて。その後、東京の事務所に所属し上京するタイミングで、知名度を上げようとグラビアに挑戦することになりました。雑誌のグラビアもすごい反響だったので、グラビアの撮影3回目には、ファースト写真集の製作のため、グアムで水着で撮影をしました。

私、秋田にいた当時は本当は恋バナやエロバナが好きなのに、それを言うと、スタッフさんに「キッ」という感じだったんですよ。キャラクター的にグラビアをやる子なんて思われてなかったと思いますし、そういうネタもNGみたいなキャラだったと思うんです。それがグラビアを始めたり、MCを務めたABEMAの『妄想マンデー』はエッチなバラエティーなので、最初はすごく心配をされました。

――秋田時代とは180度違いますから、驚かれるのも無理はないですね。

はい。だからこそグラビアで1回結果を出すしかないと思ったんです。腹をくくったというか。心配させちゃった人を納得させるためには、もう長く続けるか、結果を出すしかないなと思いました。なかなか今まで恥ずかしくて言えなかったんですけど、「足かけ」とは思われたくなかったんです。根本的に負けず嫌いで、結果を出して納得してもらいたいという思いがあります。

おととし発売したDVDの売り上げが記録的にヒットしました。そこからはグラビアで結果を出した人と周囲から見られ、見る景色が変わりました。グラビアからの相乗効果で、フリーアナウンサーとしても仕事をいただいています。何でもいいからストイックにやり続けて結果を出すことがやっぱりいいことなんだと感じています。

――フリーアナウンサーとしては、昨年12月、YouTubeの番組で前澤友作氏が搭乗したロケットの打ち上げを、ロシアのバイコヌール宇宙基地から中継したのが印象的でした。

ロシアからの中継では価値観を変えさせてもらいました。ロケットの打ち上げはスケール感が違って、小さいこととか本当にどうでもよくなりました(笑)。

中継では私のリポーターとしての一面を見てもらったのですが、これまでファンや事務所の方にお見せできていなかったので、「真面目なリポートもできるんだ。びっくりした」という反応に逆にびっくりしました。もともと私の本業だし、もともとこういう感じだったんだけどなあ(笑)。

でも、そうした部分を見せられたことも含め、打ち上げを中継できたことは転換点になったと思います。宇宙パワーをいただいて、自分の中でも化学反応が起きた。だからいろいろな変化があるだろうと思って、2022年になるのが、すごい楽しみだったんです。実際に2022年になって、グラビアも調子がいいですし、関西コレクションでは1万人の前で水着にもなりました。

グラビアはいつまで続ける?

(撮影:徳重龍徳)

――現在、39歳。いつまでグラビアを続けようと考えていますか。

全くエンドは考えていなくて、お仕事の需要があれば。あと予定はないですが、万が一結婚をするとグラビアは売れないと聞いているので、売れない作品を出してもなとは思っています。人生はどうなるかわからないですが、長く続けられたら。

――アナウンサーとしての仕事は今後どうしていきたいですか。

以前はどこかで地上波でやりたいというものありましたが、今は本当にいい意味で(媒体へのこだわりが)全くありません。テレビ以外にもポッドキャストであったり、メディアはいっぱいあります。アナウンサーとして何かを発信しようと考えたら、今はいくらでもできますし、大事なのはただ発信することではなく、こういう分野を伝えていきたいと設定して、発信していくことだと思ってます。

――最後に就活生や転職を考えている人に、塩地さんが伝えたいことはありますか。

自分を引き延ばしてくれそうな人や物、環境に日々コストをかけることはすごく大切だと思うので、ぜひやっていただきたいです。私自身も本を読んだり、この人すごいなと思ったらタレントの方、経営者の方にアポをとって会いに行き、刺激を受けています。

就職活動をされる方には、それ自体が目的にはならないようにしてほしい。私がそうだったんですが、周りがやっているから就職活動をするとなりがちです。でも仕事は人生を豊かにする要素であっても、それ自体が目的ではない。自分の人生をどうしていきたいかと考えて、ちゃんと選んでほしいなと思います。

(撮影:徳重龍徳)

塩地美澄(しおちみすみ)プロフィール 1982年6月26日生まれ。北海道出身。T165・B89・W63・H88。2006年、秋田朝日放送にアナウンサーとして入社。 2014年退社後、フリーアナとして活動しながら、グラビアでも人気を博す。2021年9月には4冊目となる写真集『Nocturne』を発売した。

Twitterアカウント:https://twitter.com/misumi626

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