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新型コロナでパチンコホールが生まれ変わる 徹底した換気に消毒作業、客の衛生意識も向上

新型コロナをきっかけにパチンコホールに変化が

新型コロナをきっかけにパチンコホールに変化が

3月中旬以降、しばらくパチンコ店に行くことがなかった。理由は、言うまでもなく新型コロナウイルス。騒動の最中、パチンコに行くのは気が引けたからだ。ウイルスという目に見えない敵に直面しても呑気に遊び呆けるってのは、さすがに世捨て人の僕にもはばかられた。

ところで、先日書いたコラムで「打つなら6月6日のぞろ目デーだろう」と前振りした。当然、この日はしっかりとパチンコ店に突撃をしたので、その際の様子を話していきたい。言いたいことは、パチンコ店側のウイルス対策だ。(文:松本ミゾレ)

「マスクのない方の入場をお断りしています」との看板も

ホール内のウイルス対策に関しては、きちんと報じるメディアがあんまりなく、少し気になっていた。各メディアが煽るだけ煽って、その後のフォローがほとんどなかったというのは頂けない。

僕が10時開店の店に着いたのは10時10分ごろ。まず、目についたのは「マスクのない方の入場をお断りしています」という看板だ。そして、入り口には消毒液が置かれていて「意地でもここでクラスターを発生させないぞ」という気概を感じさせた。

さらに、郊外店のため面積が広く、店内では密の状態が物理的に発生しにくいと感じた。その上、パチンコ、パチスロの各台の間を1台ごとに稼働停止して、お客さんが横並びでの遊技をできなくする工夫もしていた。

もちろん、店内の換気のためにドアは常に開放されていたし、空調も稼働していた。ここまでの対処をしていれば、まあ大丈夫かなぁと思ったところだ。

常時換気に加え、店内禁煙で「空気が良くなった」

パチンコ店の新型コロナ対策はこれだけではない。誰も打っていない遊技台には、消毒液を手にした店員さんが頻繁に立ってハンドル、レバー、ボタンなど手が触れるパーツを消毒するのに忙しそうだった。

さらに一番驚いたのが、遊技客の衛生意識の急激な向上。これまで、ぶっちゃけパチンコ店の客って、トイレに行っても手を洗わずに出ていく”おじさん”がめっちゃ多い印象だったんだけど、さすがに今はそんな人ほとんどいない。

トイレから出る時に手を洗う――。この当たり前の衛生観念がとうとう身に付いていたことに、一番驚いた。さらに、4月からの改正健康増進法の施行で、フロア内の喫煙が禁じられたことで空気も良くなっていた。

このように、パチンコ店に対して誰もが感じていた下品、不潔というイメージは、実態とはかけ離れているものと認識を改めせざるを得ないというのが、実際に久々に店に入った人間の感想。もちろん駅前店なんてのは、店内が狭いので対策に差はあるんだろうけど。

え、肝心の勝敗について聞きたい? 10時過ぎから13時半までの間に、4万7000円もなくなった。お財布の中の”密”まで解消してくれちゃって、憎いね。

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