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「部下のミスは自分の責任」と思い込み過ぎるのはやめよう 過剰な“自責思考”で管理職が潰れてしまう前に 

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「部下のミスは自分の責任だ」と考え続けていないでしょうか。管理職にとって自責思考は大切なものですが、行き過ぎると自分自身を苦しめてしまいます。 

私が実施している管理職研修の中では、“自責思考”について考えていただくことが多くあります。組織をマネジメントしている上で起こる課題を、自分ごととして捉える姿勢は欠かせません。 

なぜなら、人や組織の課題を管理職が自分ごと化できないと、多くの場合は解決に至らないからです。しかし、この自責思考が過剰になると、管理職自身を追い詰め、メンタル不調につながるケースもあります。 

今回は、自分を責めすぎて潰れないよう、管理職として持っておきたいスタンスや考え方についてご紹介してまいります。(文:働きがい創造研究所社長 田岡英明) 

管理職もメンタルを壊す時代 

部下がメンタル不調を引き起こすケースはよく話題に上りますが、昨今は管理職自身がメンタル不調を訴えるケースが増えているようです。 

原因は、業務負荷が増え続けている、という点にあります。特に中間管理職は、上から数字を求められる一方で、部下もケアしていく必要があります。人手不足の昨今は、せっかく入社した若手になるべく退職してもらいたくない、仕事を続けてもらいたいと強く考える企業が増えています。 

そのため、部下の進捗管理をするだけでなく、1on1で悩みを聞いたり、成長を実感できる機会を用意したりと、管理職のやるべきことが増え続けています。パンク寸前で逃げ出したい、という人もいるのではないでしょうか。 

増え続ける業務負荷の中で、起こる全ての課題を自分ごと化していく姿勢は頼もしいものですが、管理職がメンタル不調でダウンしてしまったら組織は回りません。では、どのようなスタンスや考え方が必要なのでしょうか? 

自責思考と他責思考を選択する中庸の姿勢を持つ 

私は現代の管理職も「中庸」の精神を持つべきだと考えます。中庸とは儒教の根本思想で、極端に偏らず、過不足のない最適なバランスが取れている状態のことを言います。他責思考になり過ぎるのでもなく、自責思考になり過ぎるのでもなく、中間のバランスの取れた状態です。 

例えば、部下が重大なミスを犯したとしましょう。自分のチームは後始末で大変な状況になっています。部下のミスに対する責任をこの観点で見ると、「部下が勝手にやったことと突き放す」といった他責思考でも、「自分の教え方が悪かった。全て私の責任だ」といった自責思考でもなく、「起きたことは私の責任だが、実行したのは部下である」と客観的に捉えていく姿勢が中庸になります。 

この姿勢の利点は、次の行動を冷静に考えることができるということにあります。この姿勢の中で、目の前の事象を自責思考として考えていくのか、一旦他責思考で置いておくのかといったことの選択が可能になっていきます。 

目の前の事象や課題に対して、自身の選択権を獲得したならば、次のようなことを意識されてみてください。 

・自分がコントロールできるところに焦点を持つ 

部下が100%ミスをしないといったことは不可能ですが、ミスが起きた後に自分がどう動いていくかは100%コントロール可能です。コントロールできないところに集中するよりも、コントロールできるところに意識を向けていきましょう。 

・完璧さを求めすぎない 

管理職として職責を全うすることは大切ですが、管理職も人間ですからミスをすることもあるでしょう。「ミスをしてはならない」とか「ミスをして当然だ」とか偏った考え方ではなく、「管理職だって、ミスをすることはある」といったスタンスで心にゆとりを持ちましょう。 

・他人を頼る 

管理職は孤独だとよく言われますが、課題を一人で抱え込むことはメンタル不調をもたらします。課題やミスが起きた時、誰かのせいにする責任逃れや全てを自分の責任だと思い過ぎるのではなく、上司や同僚を頼っていく姿勢を持ちましょう。他者に“ヘルプ”を出せる管理職は、マネジメントが上手だとも言われます。 

これは部下のミスだけではなく、他のマネジメント業務にも当てはまることだと思います。全て管理職である自分の責任だと思い込み過ぎるのではなく、中庸の精神で物事に接して、その中で自分は何ができるのかを考えることが事態を打開することもあります。管理職への業務負荷による疲弊の話がよく聞かれる昨今ですが、本日お伝えした内容をベースに、管理職の仕事を楽しんでいただければと思います。 

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