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中小企業にありがちなことだが、ワンマン社長の独断と偏見が会社の人事や経営に悪影響を及ぼすことがある。
投稿を寄せた東京都の60代男性(事務・管理/年収550万円)は、20年ほど前に中途採用で入社した会社で、代替わりしたばかりの社長に振り回されたエピソードを明かしてくれた。
当時40歳くらいだった男性は、前職の経歴を買われて課長職として採用された。配属されたのは中小企業の管理部門で、直属の上司は社長のみという環境だった。しかし、この社長の考え方にはこんな特徴があったという。
「どこで経営を勉強したのか、売上げに寄与しない部門は最低限で良いという考えを公言してしまう人でしたし、自己アピールが多めの人や強気の発言をする人が好きな方でした」
人や部署への評価にもこの好き嫌いがはっきり反映されるため、地道に仕事をするタイプの人や、押しの弱い部署長の部署には厳しい評価をつけていたそうだ。
「管理部門に何も権限を渡した覚えがない」
時は流れてアベノミクスが進められていた時期、経済的な回復により技術系の採用が難しくなった。
「当然新規の人が採用できない、プラス、評価が低かった中堅の人たちを中心に流出しはじめ、社員が2割ほど減ってしまう状況となり部署によっては、仕事が引き継がれない状況となりました」
管理部門の長である男性は、紹介会社などにいくつも相談しながら人集めに苦労し、個人的な関係で採用できそうな人材についても社長に相談を持ちかけた。そんな中で、社長から言われたのが次の言葉だった。
「管理部門に何も権限を渡した覚えがない。あなたの関係者を採用する気はない」
男性はこの時に退職の意思表示をしたものの、なぜか慰留されたという。「何でこんなことをいう必要があったのか未だに不明です」と振り返る。
その後、コロナウイルス流行の時期になると、社長はこんなことを口にしたそうだ。
「人が減ってくれたおかげで、この程度の業績で済んでいるから助かった」
自らの偏った評価で社員が流出し、仕事の引き継ぎもままならない状況を招いたことなどすっかり忘れているかのような発言である。
男性は「先のこと考えてなさ過ぎて呆れました」と締めくくっている。トップの思いつきや好き嫌いで方針が変わる会社では、管理部門の苦労は絶えないようだ。
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