流通・小売系の仕事をしている20代前半の男性（香川県／正社員／未婚）は、手取り15万5000円と冒頭に紹介した女性よりも収入は少ない。それにもかかわらず、

「あまり欲しいものがなく、貯金できるうちにしようと思い、気づいたら260万円ほどになっていた」

というから驚きだ。男性は現在の暮らしや収入について、

「社宅のため家賃がほぼかからないところが満足している。また賞与も、昨今のコロナ禍にもかかわらず業績も順調で、正直自分の働き以上にいただいていると思う」

と綴った。たしかに社宅なら毎月の固定費を大幅に抑えられる。手取りが少なくても住居費を会社が負担してくれるなら、待遇はそれほど悪くないとも言えそうだ。

男性は貯蓄を続ける秘訣と将来について、こんな風に綴っていた。

「手取りを増やすより出費を減らす。出費が想定されることは、その出費が本当に自分の身の丈に妥当かどうか考えることが大事だと思う」

「将来はお金がかかるときを逆算して、妥当かどうかを見極めてから行動するように堅実に生きていきたい」