「手取りが少なすぎて、恋愛して結婚して子どもができて育てるなんて、夢のまた夢です。非正規労働者でボーナスもなければ退職金もない。学もないので正社員にもなれません」
こう嘆くのは、派遣社員で33歳の男性(奈良県/その他/未婚/年収約200万円)だ。男性は「手取り13万円。コロナ禍のなか生活するだけでもいっぱいいっぱいで、税金支払いに苦痛を感じます」と切実な投稿を寄せた。(文:福岡ちはや)
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/94ZJP3D8
「やはり正社員との待遇の格差は感じる」
大阪府在住で20代後半の女性も、サービス系の会社で派遣社員をしている。手取りは19万8000円で、
「独身1人暮らしで借金もないので普通に生活するのには問題ない。ただ、将来結婚・子育てをするとなると住宅ローンや教育費、車関連のお金について不安が残る」
と胸中を明かした。また女性は「やはり正社員との待遇の格差は感じる」と言う。ただ、だからといって安易に正社員を目指そうとはしないようだ。
「社員となると残業あり・責任重い・給料上がっても社会保険料の負担も増える・必ずしも一生安泰ではないなどデメリットもあり、今後どのような働き方がベストなのか決めきれずにいる。もし現在議論されているベーシックインカム論が現実化すれば、最低限生活の保障はされたうえで職業選択できるので、非正規雇用であっても安心感につながるかもしれない」
待遇面を除けば、派遣社員の働き方はメリットもあると女性は感じているようだ。自分に合う働き方を続けるのか、多少苦労してでも収入アップを目指すのか、難しい選択だ。