40代女性は、高校卒業後に入社した印刷業界でのブラックな経験を語る。
「勤務時間は朝8時半から24時過ぎまで。17時半の終業後は夕飯休憩以外、一切の休憩無し。タバコを吸う人は1時間に1度タバコ休憩をしていました」
1日の拘束時間16時間という無茶苦茶な働き方を強いられていた女性は、身体を壊し、退職に至ったが、「その後、働けるようになるまで5年くらい自宅療養していました」と語る。
次の転職先は、郵便局にアルバイトで入社。
「窓口担当をしながらいつか社員へと思っていましたが、毎朝朝礼でその日のノルマ等を局長から厳しく怒鳴りちらされながらの指導に辟易し、いたたまれなくなり辞めました」
と振り返る。その後も女性の転職は続く。
「アルバイトで某葬儀社に入ったときは、給料や保証面、年齢の部分が面接時に聞いた話とまったく違い、本社からの指示で、年に2~3回給料の金額や就業のルールがコロコロ変わりました」
面接時と入社後の労働条件に相違があるのは、まさにブラック企業の典型例だ。さらに女性は年齢を理由に、職場で嫌がらせを受けたと語る。
「社長が若い女の子に相手された方が客も喜ぶという謎の個人的趣味を押し付けてきました」
「式場に入れるのは30代まで」という社長独断のルールが作られたことをきっかけに、女性は38歳で前職を退職している。
「みなし残業だけで月100時間はあった」
30代男性は、コンビニに勤めていた経験を語る。
「アルバイト歴が長く、リーダーとしての勤務も長かったので、新店舗を作るにあたり、店長を任されました」
男性が店長を任された店舗は、フランチャイズ店。個人経営のオーナーが上司としていたため、いわゆる雇われ店長のポジションに就いた。
「新人教育、シフト管理、発注など、お客さんの目に見えている範囲の仕事以外にもこなす仕事が山ほどありました。勤務時間外も郵便関係の備品の買い出しに行き、みなし残業だけで月100~120時間はいっていたと思います」
と不満をこぼす。
「給料はどれだけ売り上げが伸びようとも固定給のままで、交通費や家賃補助どころか有給休暇すらなく、休みが月に1~2日なんていうのもありました」
このような状況でモチベーションが上がるはずもなく、「なんとか3年は我慢し、退職しました」と嘆いている。
※アンケート概要
■実施期間
2019年12月19日~
■回答数
790 ※8月20日時点
(記事では、8月16日から8月17日に寄せられた投稿を紹介)
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員(63万人)やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用
回答ページ https://questant.jp/q/G42CZUHP
■質問項目
・体験した「ブラック企業」エピソードを教えてください。
※キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業経験談」のほか「夏のボーナスいくらですか?」やオンライン会議中のとんでもないエピソードなどのアンケートを実施しています。