女性はもともと非正規雇用だったが、会社からの要望で正規雇用になったようだ。しかし、こんな不満を漏らしている。
「正規社員になったとたん天引きが増え、手取りが減りました。そして、家のローンも少し手伝う様になったため、貯金が全く出来ず、生活がじわりじわりと厳しくなっています」
女性は独身だが、身内に頼られる年齢でもあるということだ。年収は250万円というからボーナスは支給されているようだが、同年代の女性の平均311万円からは程遠い(国税庁、2020年「民間給与実態統計調査」より)。
「正規社員になってから、ずっと後悔しています。誰でも知ってる大手グループのため、会社の倒産はないにしても、こんな少ない金額で働き続けなきゃならないのか……と、この会社にいても将来不安だと感じています」
と本音を漏らす女性。「福利厚生や退職金はちゃんとありますが…」と書いており、実際は正社員のメリットも受けているはずだが、手取り額を見ればガッカリしてしまうのも頷ける。つまり総支給額は非正規のころとほぼ変わっていないのだろう。
女性は「副業を始めてみても一過性のものなので、長期でやれるもの、副業を本業に出来る様なものなど、探してます」と対策を考え続けているようだ。