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人手不足が深刻化する中、仕事のできる専門職には業務が集中してしまう。岐阜県の40代後半の女性(医療・福祉・介護/年収500万円)は、「病院のケースワーカー」としての辛かった過去を振り返った。勤務先の総合病院は、「救急指定で毎日多くの救急車が来るところ」だったため、忙しいと覚悟はしていたというが……。(文:長田コウ)
「想像の3倍くらい忙しく、よくわからないうちから一病棟、55人の入退院支援を任されました。主任は聞けば教えてはくれますが、忙しすぎて聞く暇を見つけるのも困難でした」
【後編はこちら】「このままでは過労で死ぬ」激務すぎて退職した女性 転職後、元上司から職場に電話があるも……
「9時半から午後4時まで30分刻みで予定を入れられ…」
ケースワーカーとは、医師らと連携し患者やその家族の相談を受け、福祉制度に繋げるなどのサポートをする専門職だ。その病院の患者は高齢者が多く、入院を機に在宅生活が難しくなった人には施設を紹介、見学や方針会議など、全面支援する必要があったという。
「介護保険申請も一から手伝います。ケアマネージャーの心当たりがなければ見つけます。救急外来から呼ばれれば、その場で訪問介護につないで返したりなどなど、結構何でも屋です」
と、仕事の幅広さを明かした。しかも担当病棟には、「先生の病状説明にワーカーが同席する」という独自ルールがあった。このルールが原因で、元からあった予定にかぶることもあったそう。当時の多忙さをこう説明する。
「看護の方が退院支援面談を組んでくれるのはいいのですが、9時半から午後4時まで30分刻みで予定を入れられ、昼食はもちろんのこと、トイレにもいけなくなる、散々でした」
残業は当然のようにあり、家は寝るためだけに帰っていたそう。これだけでもハードなのに、あるときから負担がさらに大きくなった。
「なんとか要領よく一病棟をこなせるようになったら、もう一病棟、コロナ棟を追加で受け持ちにされていました」
これでは体力的に限界が来てしまう。だが、女性がいくら「無理です」と訴えても、「〇〇さんならできますよ」と言われ、聞く耳を持ってもらえなかった。【後編へ続く】
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