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「たくさん」や「多く」といった曖昧な言葉は、仕事では許されない場面がある。どんぶり勘定で見込みを立てる上司や部下に、「この人仕事できないな……」と失望した経験のある人もいるようだ。
投稿を寄せた50代男性(東京都/食品販売/年収700万円)は、かつて勤めていた中小企業での販促会議を振り返る。セールの目玉商品の準備数を決める際、上司は「この商品は人気だから多く準備しておく」と口にした。
通常でも1日200個は売れる人気商品で、男性は自身の販売力も加味し
「私が本気出すと1000個売れます」
と会議で明言したのだが……。(文:篠原みつき)
1か月後のセールでは800個に増やすも「2時間で売り切れ」
セール前日、上司が誇らしげに報告してきた準備数は、1000個にはほど遠い数だった。
「確認すると通常の2倍の400個用意したとどや顔で言ったので、私は考えて『承知しました』と答え、チラシ商品なのですが1時間で売り切りました」
男性が「もうないのですね」と確認しても、在庫はすでに底を突いており、「その日は終了」となった。
その1か月後のセールでは、準備数は800個に増やされた。しかし、
「これも2時間かからずに速攻売り切りました。1000個の意味が理解できていないと笑うしかありませんでした」
具体的な数字を提示し、結果で見せてもなお「たくさん」という感覚的な判断を続ける上司。これに対し、「上司は相応の出来高を、収穫を取れないと思いました」と、腹が立つより呆れた様子だ。
目標を「いつもよりたくさん」と答える部下
問題は上司だけではなかった。
「一緒にいた部下にも、数字を確認しないとこういう結果になると教えていましたが……」
後日、男性が部下と別のセールの打ち合わせをしていた際、その部下も「この商品を売ってみたい」と言い出した。そこで男性が「この商品はいくつ売れると思う?」と販売目標を尋ねると、返ってきたのは呆れた答えだった。
「いつもよりたくさんと返され、いくつですか?に答えられずでした」
意欲があるのは結構だが、仕事なのだから「目標」は数字で語るべきもの。数字で現状を確認できないまま他人任せな姿勢を続ける部下に対し、男性は
「数字!上司も部下も学習意欲を持ってほしい」
と願うばかりだと書いていた。
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