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新入社員のころ、右も左も分からない状態で無茶振りをされ、絶望した経験がある人は少なくないだろう。
都内の40代男性は、今から20年以上前の新卒時代に会社を見限った経験を明かした。某大手SIerの子会社で、いわゆる「ハズレ部門」に配属されてしまったという。(文:湊真智人)
「上司がわからないのに新卒の私がわかるわけない」
配属先には技術的に頼れる上司がおらず、いきなり信じられない指示が飛んできた。
「『顧客の言うことがわからない。とにかくやって(仕事を進めて)くれ』と馬鹿丸出しの指示。上司がわからないのに新卒の私がわかるわけないのですが、当時新卒の私は『とにかく頑張らねば』と自分も馬鹿丸出して一生懸命やりました」
しかし、新人が手探りで進めた仕事には当然ながら問題が生じ、プロジェクトは本格的に危うい状況に陥った。ここでようやく技術のわかる中間層が投入されたという。助け舟が出されたかと思いきや、事態は思わぬ方向に転がっていく。
「私のした仕事に対して来歴も知らずに『私(投稿者)が悪い』の一点張り。当時の私も新卒ゆえ、状況を適切に説明して誤解を解くための日本語力を持たず、どんどん追い詰められました」
毎月150時間残業の末「スケープゴートにされた」
ただでさえ行き詰まっていた状況だが、希望はまったく見えなかった。男性の労働環境はさらにブラック化していく。
「残業は毎月平均150時間、しかも諸先輩から『あいつが悪い』とスケープゴートにされた」
月150時間の残業と責任の押し付けがまかり通る職場など、まともな神経で耐えられたものではない。限界を迎えた男性は去就をこう語った。
「心身ともに喪失して辞めました」
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