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「人としてダメになってしまう」営業中でも毎日ファミレスで15時までゲーム 先輩たちに絶望し、半年で退職した男性

個人宅への営業は日中留守が多いため、「勝負は午後」という理由で朝のスケジュールはかなり特殊だった。

「午前9時に朝礼をして、9時半に4人1チームで営業所を出て販売店に移動し、商材を積み込んでまず向かうのはファミレスでした。だいたい10時半くらいでした」

そのまま早めの昼食をとるまではいいとして、そこから先が問題だった。

「早めの昼食を取りながら、先輩方が取り出してきたのはまさかのPSP。何を始めるのかと言えば、お客様の在宅率の上がる15時までは、PSPでゲームやって遊ぶとのこと」

いくら訪問先が不在がちとはいえ、毎日数時間をゲームに費やすのはさすがに度が過ぎている。

「子供に誇れる仕事ではない」

男性も先輩たちから「(私)さんもPSP買ってきた方がいいよー」と勧められた。

「そう言われて、1週間ほど様子を見ましたが、営業開始までの間が持たないのでやむなく家にあったPSPを持ち出し、毎日先輩方と遊び惚けてました」

その後、15時から18時くらいまで指定エリアを回り、19時頃に帰社する毎日だったという。飛び込み営業という仕事柄、訪問先で嫌な顔をされる精神的なきつさもあったようだが、男性にとって一番こたえたのはそこではなかった。

「1日の半分はいい大人がファミレスでPSPで遊ぶというのが耐え切れず、『子供に誇れる仕事ではない。このままでは人としてダメになってしまう』と考え、半年ほどで退職を決意しました」

今ならば出社時刻を遅くする措置になりそうだが、20年前にはこうした働き方もあったのだ。しかし楽な環境に流されず、早めに見切りをつけたのは賢明な判断と言えそうだ。

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