しばらくした頃、面接官が全く知らない人の名前を口にした。
「新田さん……」
これは男性の名前ではなかった。そこで男性が、
「恐れ入ります。私は××と申します。ひょっとしたら、別の方の履歴書ではございませんか?」
と確認したところ、案の定、別人の履歴書を見ながら質問されていたことが発覚した。
その後は正しい履歴書で面接が続行されたものの、「あまり気持ちの良いものではなく」と感じたという。この会社の信じがたい対応は、面接が終わった後も続いた。
「社長が面接したいと言っているから戻ってきてくれないか?」
面接後に、帰路についたときのことだ。すでに自宅近くのターミナル駅まで戻っていたにもかかわらず、会社側から強引な連絡が入った。
「面接後にも転職エージェントを飛ばして連絡があり、『社長が面接したいと言っているから戻ってきてくれないか?』と、自宅近くのターミナル駅に戻っているのに強引に面接しようとしてきたりしたので、丁重にお断りしました」
適当すぎる会社は入社してからも苦労しそうだ。この段階できっぱりと縁を切れたのは、不幸中の幸いだったかもしれない。
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