会社の根本的な考え方は「数字は正義、数字の取れないやつは悪」だった。
「営業センスのない人にはどうにか会社を去っていかせたいと決められていた理不尽ルールが『罰金』制度です」
仲介手数料による売り上げ目標は社員全員が月100万円と設定されており、100万円以上で高卒新入社員並みの基本給が確保され、150万円以上で歩合が上がる仕組みだった。しかし、月の売り上げが80万円を切ると罰金が発生した。
「会社いわく、この80万が『社員を雇う損益分岐点』だそうで、赤字社員は会社に損害を与えたということで『5万円』の罰金が科せられます。そのため、その月の給料なんてアルバイトで頑張った方がまし。くらいになります。そのうえ、基本給が確保される100万を下回った分が翌月のノルマに課されます。例えば60万で終わった場合、5万円の罰金+翌月140万売り上げて初めて基本給が確保されます」
大幅未達だと罰金と翌月へのノルマ繰り越しが重なる。経営者にとって都合がいい、あまりに過酷でブラックな環境だ。
80万円未満はほぼ即時退職「新しい人を使い捨てていくというシステムでした」
男性は「ですので、80万を割った社員は、ほぼその時に退職していきます。そうやって使えないと判断した社員は自ら退職するように追い込み、新しい人を使い捨てていくというシステムでした」とカラクリを語る。
自身は「別件で社長とけんかして退職しました」という男性だが、「確かに数字さえとっていられれば歩合はいい会社でしたが、多くの社員にとっては地獄のような会社でした」と振り返っていた。
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